投稿者 小南 幹夫 日時 2001 年 9 月 22 日 11:16:46:
国際社会の10年の蓄積を守り切るために
−「アメリカ同時多発テロ」を子供たちにどう伝えるか−(小南 幹夫)
テレビは連日、世界貿易センタービルへのハイジャック旅客機の突入・爆発と、ビンラディンの顔と略歴を、何百回となく映し出しています。「子供が積み木を重ねて飛行機をぶつけて遊んでいるけど、いいんでしょうか」という母親からの相談があると聞きます。ニューヨークの子供たちは、精神的ショックが尾を引きそうだとも聞きます。子供たちに、中高生の質問に、部下・同僚との会話の中で、あなたはこの事件をどう伝えていますか。
ビンラディンの略歴、特に湾岸戦争を契機とするこの10年の活動が幾度と紹介され、「アラブとイスラエル」「ユダヤ・キリスト教とイスラム教」の対立の根深さが皆の頭に刻まれています。しかし、人類史のこの10年はビンラディンやその仲間の歴史でしょうか。この10年の国際社会は、世界大戦を伴わない「冷戦終焉」から、EUの通貨統合推進、南アフリカのアパルトヘイトの終結、ラビン(イスラエル)とアラファト(パレスチナ)のキャンプデービット会談、香港の中国返還、朝鮮半島の南北首脳会談、温暖化防止の「京都議定書」合意、原住民との歴史的和解を訴えたシドニー・オリンピック等など、「冷戦」の次の時代=21世紀の新たな秩序を、より人類の歴史的知恵を結集して創り出そうという努力の蓄積過程です。この努力の成果を忘れさせ、民族対立、宗教戦争に国際社会の関心事を引き戻そうとするのが今回のテロであり、ハイジャック旅客機の突入・爆発とビンラディンの顔と略歴が繰り返されるテレビの報道で、私たちがこの10年の国際社会の蓄積を守り切ることを忘れるならば、テロの目的の半分以上は達成されたことになります。
そして、万歳をさけんだパレスチナの子供たちよりも、この10年の国際社会の蓄積過程をさらに促進させる中で、この事件の映像を21世紀の新たな秩序に向かう過程の1つのエピソードとしてしか記憶していない子供たちをどれだけ多くつくるかが、彼らが指導者となる30年・50年後の世界を決定付けます。
私たちがこの10年の国際社会の蓄積を守り切るには、一人一人にそれを伝える努力をしなければなりません。
> ■「がんばろう、日本!」国民協議会 全国大会へのご参加を!
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> 平成の草莽崛起を
> 〜政権交代可能な政党政治の基盤整備をおしすすめよう〜
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> □シンポジウム□
> ・9月23日(日) 午後1時から6時(開場 12時30分)
> ・砂防会館(シェーンバッハサボー)
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> 1. 基調講演 戸田政康 13:00-13:45
> 「歴史の節目に問われる国民主権の内実」
> 2. パネルディスカッション1 14:00-16:00
> 「政権交代可能な政党政治と国民主権の発展〜小泉政権に問うべきもの」
> パネラー/原口一博(衆院議員・民主党)
> 山本孝史(参院議員・民主党)
> 中塚一宏(衆院議員・自由党)
> 東 祥三(衆院議員・自由党)
> 田中 甲(衆院議員・無所属)
> 戸田政康
> 論点@参院選の総括、ならびに小泉政権に何を問うていくべきか
> A政界大再編への展望と、有権者再編の課題
> 3.パネルディスカッション2 16:00-18:00
> 「国民主権の発展と市民自治の深化」
> パネラー/木下敏之(佐賀県佐賀市長)
> 石川良一(東京都稲城市長)
> 福嶋浩彦(千葉県我孫子市長)
> 若井康彦(地域プランナー)
> 戸田政康
> 論点@自治体からの改革/市民参加・市民自治への取り組みと教訓
> A構造改革への視点/人づくり、まちづくり
> ※パネルディスカッションでは、フロアの自治体議員からも討議に参加して
> もらうことを検討中
>
> □懇親会□
> ・9月23日(日) 午後6時30分から(シンポジウム終了後)
> ・砂防会館(シェーンバッハサボー)
> ・参加費 5000円