投稿者 手段が目的 日時 2001 年 9 月 02 日 14:12:50:
中国のミサイル増強を容認 米、防衛網構築優先
【ワシントン1日=共同】ブッシュ米政権がミサイル防衛計画を推進する目的で、これに反対している中国の核ミサイル増強を容認する方針を固めたことが一日分かった。米国はまた、中国と将来、地下核実験を再開するため協議する可能性を検討している。
二日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が、複数のブッシュ政権高官の話として報じた。
それによると、ブッシュ大統領が十月の訪中の際、江沢民主席ら中国指導部に米国の対中新戦略を伝える見通し。
米国はこれまで、中国によるミサイル増強の動きに警告してきた。またブッシュ政権は、クリントン前大統領が調印した包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准には反対しながらも、核実験は再開しないと公言してきた。今回の報道が事実とすれば、対中国および核政策の一大転換であり、内外から厳しい批判と反発を受けるのは確実だ。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、政策転換の目的はミサイル防衛網を実現することにある。ミサイル防衛計画に対する中国の強硬な反対を取り除くためには、ミサイル防衛の対象は中国ではなく、北朝鮮、イラクなど「ならず者国家」であることを中国側に「納得」させることが必要。そのための取引が、中国の核ミサイル増強の「黙認」だ。
核実験再開について米高官は、双方の核兵器の安全性と信頼性を確保するため、将来的に地下核実験の必要が生じた際には両国が話し合う可能性があると述べた。
このページの感想 |