小泉総理の『不戦の誓い』

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投稿者 付箋 日時 2001 年 8 月 20 日 05:41:13:

http://www.kamiura.com/new.html
神浦 元彰 (軍事アナリスト)


臨時国会 政府方針「PKF凍結解除」と「自衛官の武器使用の基準緩和」 法案提出へ(読売 8月19日 朝刊)

[要約]
政府は次の臨時国会に、現在のPKF凍結解除のためと、自衛隊員の武器使用を緩和するために、「PKO協力法改正案」を提出することと決定した。これによりPKO派遣は紛争当事者の合意がなくともでき、自衛隊員の武器使用も自己自衛のためでなく、国連職員(他国のPKO隊員)の生命、身体を守るために使用できるようになる。この改正案により従来からのPKO派遣5原則も変更される。同時に不審船などに対して、相手に損害を与えるような場合であっても、自衛隊の武器使用(軍事力行使・・・神浦 注)が可能になる。今までは公明党の賛成が得られていないと、この法案提出は見送っられてきたが、今回は公明党も賛成し可決される模様。

[コメント]
来年前半に東チモールが正式に独立する。すでにわが国は、東チモールに自衛隊PKOを派遣するために着々と準備をしている。今月は山崎自民党幹事長がインドネシアを訪問し、自衛隊の東チモール派遣の承諾を得ている。この秋には、メガワティ大統領が来日(初の外遊)することも決まった。これで西チモールにいる反独立派が、東チモールに展開する自衛隊PKO部隊へ襲撃を試みれば、西チモールのインドネシア軍が押さえてくれることなった。政府はこの機会をとらえて、PKO協力法案が成立した際のねじれを直すようだ。このねじれは軍事を知らない当時の政治家と外務官僚によって生じたことは明白だ。ただし、これからは国連平和活動であれば、自衛隊の軍事行動が認められることになる。その場合の自衛隊が行う軍事活動とは、平和目的であっても軍事力行使であることは絶対に忘れないように。それから自衛隊PKOの目的は民間のNGO活動と違い、間違いなくわが国の国益のためにおこなう軍事行動である。だからこれからの日本人は、何が平和なのかという重い責任を負うことになる。これから5〜10年もすれば、全自衛隊員の1/3程度がアジアのPKOに派遣されていることも不思議ではない。そんな時代の入り口に、今、我々は立っている。写真はカンボジアのタケオ駐屯地から、防弾衣を着て、銃をもって警戒に出かけるカンボジアPKOの自衛隊員。ヘルメットはトラックの荷台に積まれていた。撮影 神浦(私)。




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