投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 8 月 15 日 17:55:44:
08/15 16:13 故杉原氏記念し桜を植樹 10月、リトアニアで ユ 社会60
共同
第二次大戦中、ナチス・ドイツから逃れるユダヤ人難民に日本通
過ビザを発給し、約六千人の命を救った元リトアニア領事代理の故
杉原千畝氏(一九○○―八六)の生誕百年を記念して十月に同国内
に桜二百五十本を植樹する計画が民間レベルで進んでいる。
松山市の写真家脇坂隆之さん(60)がリトアニアを訪れた際、
杉原氏が今も敬愛されているのを知ったのがきっかけ。仲間を集め
た「国際写真交流協会」を中心に実行委員会を結成した。脇坂さん
は「不祥事が相次ぐ今の外交官に、自らの立場より人道的な判断を
優先した杉原氏の姿勢を見習ってほしい」と話している。
計画によると、首都ビリニュス市内のネリス川河畔の約一キロに
ソメイヨシノ二百本、同市内の「スギハラ通り」やカウナス市の旧
日本領事館にシダレザクラをそれぞれ植える。
杉原氏夫人の幸子さん(87)やアダムクス大統領が出席し、十
月二日にネリス川河畔で植樹式を行う予定。
約三千九百人の難民が経由した福井県敦賀市の河瀬一治市長や、
修学旅行で訪れる予定の立命館慶祥高校(北海道江別市)の生徒約
六十人、特別ツアーの旅行者らも参加する。
杉原氏が一時在学した早稲田大は会場近くに顕彰碑を建立、同じ
日に除幕式をする。碑は高さ二メートル、幅二・四メートルで杉原
氏の顔を浮き彫りにし、同氏が発給したビザの写真製版も埋め込ん
でいる。
同日夜にはビリニュス市内の劇場で文化交流イベントを開催。日
本側から石川県志賀町の郷土芸能「志賀疾風太鼓」や神戸市の「ア
ンサンブル須磨」などによる合唱、書道の作品などを紹介し、収益
金は同国の福祉や教育に充てる。
実行委は植樹のための基金を募集している。問い合わせは事務局
、電話03(3407)6060。植樹ツアーの問い合わせは日本
通運東京旅行支店、電話03(5893)0145。
(了) 010815 1613
[2001-08-15-16:13]