投稿者 ? 日時 2001 年 8 月 09 日 14:13:41:
トルーマン米大統領 英首相に「1発だけ」
予定になかった長崎原爆投下
【ジュネーブ8日共同】トルーマン米大統領が一九四五年七月十七日からのポツダム会談で、日本に原爆を投下す
る方針をチャーチル英首相に打ち明けた際、「原爆は一発だけ」しか使わない意向を伝えていたことが、スイス連邦
公文書館で見つかった文書で八日までに明らかになった。
米国は四五年八月六日、広島に一発目の原爆を投下、九日に二発目の原爆を長崎に落とした。今回判明した文書に
よって、なぜ二発目の原爆が落とされたかという疑問が一層、深まったと言える。
文書は第二次大戦後のスイス外交を主導し、後にスイス大統領となったマックス・プチピエール連邦政治局長(閣
僚)が四六年九月十八日、既に首相を退いたチャーチル氏と会談した際の発言をまとめた覚書で、四七年二月一日
付。
覚書によると、チャーチル氏はポツダム会談で原爆投下の方針をトルーマン大統領から伝えられた。それによる
と、米軍は日本に対して「原爆を一発だけ投下するということに」なっていた。結果的に二発目が長崎に投下された
ことは「予定されていたことと反対である」としている。
トルーマン大統領は四五年七月二十四日、米戦略空軍に対し、一発目を四五年八月三日以降に投下し、二発目以降
は「準備ができ次第、投下する」として具体的な投下数を決めない「包括的な指示」を出していたことが米文書で確
認されている。