扶桑社版腐れチーズ本を嗤いとばせ!『チーズはだれが切った?』ついに登場

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投稿者 佐藤雅彦 日時 2001 年 8 月 09 日 08:53:19:

    扶桑社版チーズ本を嗤い飛ばせ!
     最強のパロディー本『チーズはだれが切った』
       ついに登場!

●宣伝投稿のようになってしまって恐縮ですが、名実ともに現
代日本の“サブカル出版社”の代表格であるフジサンケイグル
ープの扶桑社から出版され、カルト教団まがいの企業管理当
局“組織買い”作戦で一躍ベストセラーに大化けした、あの愚
劣きわまる白痴国民むけ説教寓話『チーズはどこへ消えた?』
を笑い飛ばすための、最強のパロディー本がいよいよ出版されました。

 以下にその概略をご紹介します。 

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   パロディー本『チーズはだれが切った?』のご案内


 『ジャニーズおっかけマップ』でみなさまご存じの鹿砦社から、
このたび、あの『チーズはどこへ消えた?』の愚劣なブームに
冷や水をぶっかける、笑撃のパロディー本が登場しました!

 題して――

     『チーズはだれが切った?
       ……激変を生き抜くための悪のおとぎばなし……』
      ( Who Cut the Cheese?
……He wo koitano wa Da〜reda ?…… )

 著者は、法学博士であり、アメリカを代表するパロディー雑誌
『ナショナル・ランプーン』のベテラン編集者として活躍している
メイソン・ブラウン氏。 ちなみに原題の「Who Cut the Cheese?」
は、「屁をこいたのは誰だ?」という意味のスラング。 もうひと
つちなみに、英語の「cheese」には「屁」とか「ゲロ」という意味が
ある。 すなわち辞書的に語義を示すと……
-----------------------------------------------
  cheese [t∫i:z]

名詞 1.チーズ
    2.[the 〜] そのもの、第一級のもの;重要な人
      《俗》 目的、報酬、ぜに、《俗》 魅力的な娘
    3.《俗》 ゲロ、ヘド、 屁(=チーズに似た悪臭から)
      cut the cheese 《学生俗》 おならをする (=fart)
    4.《俗》 たわごと, うそ, ばかげたこと, ばか話
      《俗》 いやな[不快な]やつ
形容詞  《俗》 卑怯な、腰抜けの、屁のような
動詞 1.《卑》 (特に幼児が)吐く, 小間物屋をひろげる (=vomit)
    2.《俗》 射精する; 《俗》 おならをする
    3.《刑務所俗》 へいこらする
-----------------------------------------------

……というわけで、扶桑社版『チーズはどこへ消えた?』に書か

れている「チーズとは、私たちが人生で求めるもの、つまり、仕
事、家族、財産、健康、精神的な安定……等々の象徴」という
解説は、じっさいには大ウソなので要注意。 

  さて、このパロディー本はどんな本か? 

★ 『チーズはだれが消した?』は、現代アメリカのマネジメント
とニューエコノミーを支配している基本的なルールを、愉快なお

とぎばなしの形にまとめたものだ。そのルールとは、「他人に責
任をなすりつけて変革を生き残れ」というもの。
★ このおとぎばなしには、凶悪どう猛な2匹のネズミと根性の
悪い2人のこびとが登場する。 そして迷路という “脱出不能な
限りある空間” のなかで、放っておけば食い尽くされてしまう “
重要資源” のチーズを奪い合い、壮絶な死闘を繰り広げるの
だ。 この油断のならない “激変する修羅場” のなかで、ある
者はみごとに適応し――つまり弱い奴に責任をなすりつけて蹴

落としてしまうのだが――ある者は「死んだほうがマシだ」と思
い悩んで本当に死んでしまう。 この本を読んでおけば死ぬこと

はなかったんだけど……。
★ 本書はすべての年齢層にむけて書かれており、幼児でも
理解できる。「迷路」は人生の比喩であり、「チーズ」は人生の
なかで直面する “欲望と煩悩の対象” を表わしている。 世俗
的な商品だったり、精神的な健康や、インターネットでさえ言葉
にすることができないようなヤバい変態趣味だったりするのだ
が……。
★ じゅうぶんオトナの読者なら、この本が別のメッセージして
いるのを読みとることだろう。 それは「抵抗してもムダ」ってこと
。変化が起こったら、すぐにそれに迎合しなきゃ置いてきぼりを
くらうのが関の山。 この圧倒的な教訓こそ、権力への盲従を促
し、本書を「部下」たちへの最高のプレゼントにしている所以だ

★ 大企業には、全社員にこの本を配布することをお勧めする
。 とくにリストラで人員削減して株主の機嫌を取りたいと考えて
いる経営者にはうってつけだ。 ごく短い物語で挿し絵もついて
いる。一時間もあれば軽く読めてしまう。しかしこの本に書かれ
た人間の腹黒い本性は、一生続く “死ななきゃ治らない” もの
なのだ。
       ……ホントにもう、冗談ぬきで……。


 パロディー本『チーズはだれが切った?』は、文字どおり、激
変を生き抜くための(強烈な毒をふくんだ) “悪のおとぎばなし”
です。 

 だけどハッキリ言いますが、『チーズはどこへ消えた?』よりも
、ずっと人生の教訓に満ちており、物語としてもはるかに面白
いし “上等” なのです。  

 ついでに言うと、これは扶桑社版『チーズはどこへ消えた?』
にだまされて 、“リストラで路頭に迷うみじめなアワテもの” の
生き方を「おりこうさんの生き方」のように勘違いしている数百
万ニッポン国民の “酔い” を冷ます「読むクスリ」でありまして、
さらにいえば、もっと賢明でもっと自立的な生き方を考えるため
の、21世紀最初の“真実の生き方を考えるヒントブック” なので
あります。(ここまで言い切ると、さすがに書いていてコッぱず
かしいですが、だけど、こう表現するだけの価値はあると思って
います。)

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●主要データ
@書名: 『チーズはだれが切った?
        激変を生き抜くための悪のおとぎばなし
         ( Who Cut the Cheese?
……He wo koitano wa Da〜reda ?…… )』

A著者: メイソン・ブラウン(法学博士、『ナショナル・ランプーン』
編集者)/挿し絵はロン・バーレット氏(ユーモア本や児童書の
挿し絵画家として活躍中)

B訳者: 佐藤雅彦(訳書は『メディア仕掛けの選挙』、『メディア
仕掛けの政治』、『代理母:ベビーM事件の教訓』、『比較「優生
学」史』、『突発出現ウイルス』、『米国の“経営者”がしでかした
とんでもないヘマ101連発』、『遺伝子万能神話をぶっとばせ!』、
『オカルト探偵ニッケル氏の不思議事件簿』など、著書は『現代
医学の大逆説』)

C出版社: 且ュ砦社(ろくさいしゃ)
 http://www.rokusaisha.com/  

D定価: 830円(本文151頁)
《ちなみに扶桑社版『チーズはどこへ消えた?』は本文95頁で
定価838円。 パロディー版は、見やすい活字と豊かな内容と
愉快な挿し絵で、だんぜんお買い得ですョ。)

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●余談ですが、産経新聞社およびフジテレビというのは、そも
そも“発生の起源”からして、先発組の新聞屋や放送屋のぶざ
まな“パロディー”でしかなかった……。 
 そして「つくる会」とかいうエセ市民運動主義的で蕁麻疹が出
るような奇妙な名称の活動家たちにしても、共産党から落ちこ
ぼれた左翼くずれの“右翼小児病”東大教員やら、『東大一直
線』から『おぼっちゃまくん』にいたるまで愚劣でド下手な漫画
を書き散らしてきたマンガ家など、サブカルチャー世界に生えた

カビのような奴らばかり……。 いってみりゃ、左翼集団や文壇
の“オレ様政治”の、ぶざまなミニチュアでしかない

 そいつらが作った“教科書”というのも、扶桑社ご自慢の――
「バカがサイレンで泣く」で知る人ぞしる――サブカル週刊誌
『SPA』の臨時増刊号くらいにしか見えない“サブカル趣味”大
爆発の電波本でしかないし……。

 『新しい歴史教科書』と『新しい公民教科書』は、旧来教科書に対する“出来の悪いパロディー”としか見えませんな。 笑い
の対象とすべき“教科書まがいのパロディー本”を、「つくる会」
の連中とその愚鈍なシンパたちが「採択戦」などと称して教育
委員会に押しつけ、あるいは腕白エロ小説しか書けないくせに
“弟の七光り”で政治家になった権力志向の“ボス猿しんちゃん”
が有形無形の圧力をかけて、リアルポリティクスの大きな争点
にしてしまった……。 こういう状況そのものがマンガチックで
すな。 そして、それをそのまま漫画に描いて“戦況報告”した
つもりになってる“おぼっちゃまくん”は、もはや存在自体を道
化と呼ぶしかない……。

 こういう勘違いの電波野郎どもは、激しく嗤[わら]い倒すべ
きでしょう。 だれが仕掛けたか知らんが、ジジイのちょろちょろ
小便みたいな“火炎放射器もどき”でイタズラを企てるなんての
も、実際に自民党本部などに派手な“火炎攻撃”を仕掛けたド
コぞの新左翼セクトの“下手なパロディー”にしか見えないし、
そういう手口自体、ナチスが自作自演で行なったドイツ国会
放火事件の猿芝居にしかならないだろう……。 状況はどん
どん馬鹿馬鹿しくなっていく。 が、リアルポリティクスの次元で
はでは、どんどんと笑えぬ状況が既成事実化されていく……。
ホントにもう、冗談じゃないぜ!
 
 「嗤い」に力を与えたいものです。 古代ギリシャ(アテネ)の
風刺作家アリストファネスが、アテネ・スパルタ戦争の真っ最中
(B.C.411年)に反戦喜劇『女の平和』を上演してから二千数百
年が経つわけですが、「笑い」は憎悪や怨恨をぶっとばす積極
的な抑止力にはなりえなかった。 ならば毒を含んだ嗤いは
どうか……。 すこしでも廉恥心のある人間ならば、戦慄して
立ち止まるであろう、そんな強烈な嘲笑に、ひょっとしたら積極
的な意義があるかもしれない、なんて考えてしまう今日このごろ
です。



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