投稿者 DC 日時 2001 年 8 月 03 日 00:28:48:
http://www.mainichi.co.jp/eye/interview/200105/11-1.html
参考:http://www.time.com/time/asia/features/japan_view/opener.html
なぜか気になる「外国の目」
ごまめの歯ぎしり メールマガジン版
衆議院議員 河野太郎の国会報告
============================================================
メールアドレスが変わりました。 konotaro@h5.dion.ne.jp です。
------------------------------------------------------------
ごまめの歯ぎしり 7月26日号
平成十三年六月一日現在、私の選挙区である茅ヶ崎市、平塚市、大磯町、
二宮町の世帯数を合計すると198,169世帯になります。
で、公選法第142条をみると、衆議院小選挙区選出議員の選挙にあって
は、候補者一人につき、通常葉書三万五千枚、ビラ七万枚が認められ、
政党は、候補者一人につき葉書二万枚とビラ四万枚の頒布ができる。
てえと、何回足しても165,000枚のビラ、葉書しか使えない!
つまり各世帯に候補者の声を伝えると言うことが事実上許されていない
のです。
しかも、こうした文書を多数の者に回覧させてはいけないと言う規定も
あります。うーむ。
で、それに追い打ちをかけて、この候補者のビラの頒布方法は、新聞折
り込み又は政令で定める方法とあり、政令は、候補者の選挙事務所内、
個人演説会場内または街頭演説の場所における頒布しか認めてくれてい
ません。それじゃあ、ほとんど河野太郎に投票しようと決めている方の
手元にしか配れない?
候補者のビラが大変貴重なものだということがおわかりいただけたでしょ
うか。ちなみに私は、過去二回の選挙では、大部分の個人ビラを新聞折り
込みにしました。お手元にとどきましたかっ!?
しかもインターネットはだめ。それじゃあ、バイアスのかかったマスコミ
情報しか結局頼るものはないではないか、ということになります。これっ
て、おかしいですよね。すみません、選挙をやった人間の愚痴でした。
で、だから、街頭で候補者のビラ配っていたら、受け取ってください!
でも、一回読んだことあるやつだったら、もう読んだよって、取らないで
ください!
今回の参議院の比例代表なんて、あなたはどうやって投票する人を決めて
ますか?
ビルマのバルーチャンの水力発電所への日本のODAに対し、疑惑、疑問
が山のように。僕の外務委員会での質問のあと、野党から質問主意書も出
された。で、外務省の無償資金協力課は、六月にスタッフを現地に派遣し、
調査をしたことになっている。で、地雷も、強制労働も、農業への影響も
全て問題なしということになった。ほーっ、メデタシ、メデタシではない
かと、外務省に電話をかけ、バルーチャンの調査報告書ください、と言っ
たら、そんなものありません、だと。なんやら事務官が三日ばかり現地へ
行って、問題なしということにして帰ってきて、マスコミにも、主意書の
回答にも問題なし、と。
国民の税金を使おうというODAに、疑問が出され、それの調査に外務省
の人を現地に送り、調査報告書がない!?どういう調査をして、どういう
状況で、だからこういう結論ですという過程がいっさい省略され、問題な
しという結論だけ。外務省って、やっぱりおかしいんじゃない?現地でこ
ういう調査をしたら、こうだったというものをベースに議論する材料を集
めに行ったはずで、材料なしに結論だけ出すというのは、最初から結論あ
りきで三日、人をやっただけではないか。本当ならば、この問題に詳しい
NGOなり、研究者を一緒に連れて行って共同で調査して、より客観的な
材料を集めるべきではないか。事務官レベルでこうだから、上はもっと腐
る。
ところで、そういういい加減な調査をベースに外務省が発表したことを記
事にしたマスコミがあったけれど、それもひどくないっすか。
昼過ぎから横浜市議会の補欠選挙が行われている磯子区へ応援。街頭演説
二カ所と宣車。今日、僕が街頭演説をやった場所に、明日、河野洋平が応
援に来るそうで、司会が今日と明日を比べてくださいだって。比べたらか
わいそうじゃない、明日が??
夜、藤沢で参議院選挙の個人演説会を三カ所はしご。
============================================================
#外務省っていうのは、どこの国でも、実に重要な省庁。
#しかも、日本は世界一のODA援助国。
#それがこういうことというのは、日本は独立国ではない(外交も内政もナッシング)という証拠。
#また、これは日本に政治家がいない・政治が存在しないというこれまた証拠。
#また、日本にはマスコミが存在しないというこれまた証拠。
#選挙で与党が勝った、野党が負けたという茶番に騒いでいる場合ではありません。
ごまめの歯ぎしり 7月27日号
午前中、イギリスのBBCの取材。選挙と選挙後の小泉改革について、
まずラジオ、ついでテレビの取材。
午後は、日本ビデオニュースというインターネットで情報を発信する新
しいメディアのインタビューを受ける。ブロードバンドが発達し、メディ
アの発信コストが安くなれば、政治に関する情報も、テレビや大新聞の
政治部を経由しないで国民に発信することができるようになる。そうい
う意味でも非常にインターネットは貴重だ。インタビュー終了後、その
まま東京駅に。
群馬の高崎まで応援に向かう。
摂氏四十度なんていうニュースをこれまでずっと聞いていたから、一番
薄い夏物スーツに、タオルを鞄に詰めて出かけたが、なんと涼しい!
ほっ。
高崎で、企業団体の総決起大会なる集会に参加し、応援演説のあと、宣
車に乗って高崎市内を候補者と走り回る。群馬のウグイスは、早口だ!
八時十分前頃から高崎駅東口で最後の駅頭演説で終了。午後九時半の新
幹線で帰る。群馬って遠いイメージがあったが、新幹線だと東京から一
時間かからない。
公職選挙法も不思議だが、国会法も不思議だ。
国会法の規定によると、予算を伴わない法律案は、二十名の賛同者がい
れば提出できることになっている。
しかし、現実に、河野太郎が二十人の賛同者と一緒に法案を提出しよう
とすると、衆議院の事務局が、受け取れません、と言う。なぜならば、
昭和三十何年から、自民党の歴代幹事長が、衆議院事務局宛に、国会法
の規定に関わらず、党の四役、つまり幹事長、総務会長、政調会長、そ
れと国対委員長のハンコがない自民党議員の法案提出は認めないように
というお手紙を出している。そして、衆議院事務局は、慣例により、そ
の手紙どおり、四役のハンコをついてもらってきてください、と法案提
出をお断りする。おそらく、今日現在、野党もほとんどこういうことに
なっているはず。
で、こんなことは国会法を無視した衆議院事務局の暴挙ではないか、裁
判に訴えてやると息巻くと、どうぞ、どうぞといなされる。
既に、裁判に訴えた議員がいて(たしか社会党の議員だったと思う)、最
高裁の判決は、これは立法府の中の話であり、立法府がどういうルール
のもとで、運営されるかは立法府が決めるべき事であり、司法府がとや
かく言うことではない、ということになっている。だから、衆議院事務
局もすましたもの。
四役のハンコを自民党でもらおうとすれば、部会、政調会、そして総務
会に、その順番に、それぞれ全会一致でご承認を頂かなければならず、
正義感に燃える若手議員が徒手空拳で向かっていっても討ち死にするよ
うになっている。
要するに、候補者の意見など、有権者に届かない選挙で良くて、執行部
の意に逆らう議員立法など、やらんで良くて、という国会を、これまで
の与野党の幹部の人たちは作ってきた。
今年の通常国会で議員立法で成立したフロン法は、まず、京都議定書に
基づく地球温暖化対策を、この国はほとんど何もやっていなくて、フロ
ン法というのが、いわば国際公約のようになっていたこと、もちろんオ
ゾンホールの問題にもそれなりの関心が高まっていたこと、反環境の権
化、通産省が、自動車リサイクル法をやりたくなくて、五年ぐらい引っ
張るつもりだったため、それに先駆けて、カーエアコンを対象にするフ
ロン法をやるよ、ということになったら、なわばりを守るために通産省
があわてて腰を上げたこと、熱心なNGOがここ数年必死にこの問題を
追いかけていたこと、自動車業界が自主的に回収に取り組んでいるなど
と大見得を切ったものの回収率は一桁レベルで、あわてて回収可能量な
どというイカサマ数字を通産省がでっち上げて、それでも全然数字があ
がらなかったほど現実がひどかったこと等の要素があって、それでもや
るぞといってから二年以上かかっている。
小泉改革の中に国会改革、自民党の意思決定改革を含めなければならない。
============================================================
■編集:河野太郎
■発行:河野太郎
●購読申し込み: http://www.taro.org/
●解除: http://www.taro.org/
●関連ホームページ: http://www.taro.org/
●ご意見・お問い合わせ: konotaro@h5.dion.ne.jp
当レポートに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。
但し、記事の一部を取り出したり改変しての転載を禁じます。
なお、メーリング・リストや掲示板への再配布も許可します。
#これは、日本に政党あって、政治家なしの証拠。