意識変容物資をバラまいたのはだれだ!

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投稿者 N.S 日時 2001 年 10 月 20 日 23:02:43:

【アジア国際通信】より

続・ドラッグ・ウォー2 (NO.213,1999/12/1)
 ◆意識変容物資をバラまいたのはだれだ!

 ●極めて高純度なヘロインとLSD

 1960年代にCIAが、満蒙において行った日本軍政と同様のテクニックを、アメリカ国内で応用した。「No.4チャイナ・ホワイト」という極めて高純度のヘロインを、黒人スラム街における政治的不満を抑えるために大量にばらまいた(Alfred W. McCoy, 『The Politics of Heroin in Southeast Asia 』 New York:Harper Colophon Books,1972)。

 また、ベトナム戦争下のアメリカ人の精神管理に、CIAが同様の方法を使ったとき、アメリカの心理社会的状況が危うく吹き飛んでしまいそうになった。これについてはマーティン・リーとブルース・シュレインの共著、『Acid Dreams:The CIA, LSD, and the Sixties Rebellion 』(New York: Grove Press, 1985)に詳しい。以下、同書より抜粋。

「アメリカの若者のLSD使用は、1960年代末期にCIAが新左翼を混乱させ、その信用を失墜させ無力化するための、一連の秘密作戦を開始した直後にピークに達した。これは単なる歴史的な偶然の一致だったのだろうか、それともCIAが実際に禁制のLSD取引を促進する措置を取ったのだろうか?CIAのスポークスマンがそんな考えを一笑に付してしまうのは、驚くに当たらない。

 『われわれがアメリカ市民をターゲットにするはずはありません』とリチャード・ヘルムズCIA長官は1971年に、アメリカ新聞編集者協会の席で述べた。そして、『国民のみなさんには、CIAを率いるわれわれが国家への奉仕に専念する清廉潔白な人間であるということを、ある程度まで信じていただかなくてはなりません』と演説した。

 ヘルムズがいくら保証しても、それはなんのなぐさめにもならない。というのも、なにも知らないアメリカ人を実験動物代わりに使って、LSDやその他の意識変容物資のテストを行うMK‐ウルトラ作戦を主導したのは彼だったからだ。

 ヘルムズのキャンペーンがうまくいった結果、彼が1973年にCIAから引退したときには、新左翼は混乱状態に陥っていた。CIAのドラッグおよびマインド・コントロール計画に関する公式記録の大部分は、ヘルムズが辞める直前に、その命令によって手早く処分されてしまった。

 CIAのテクニカル・サービス部門の主任研究員であったシドニー・ゴットリーブによれば、『書類が急速に増えすぎた』ためにそれをシュレッダーにかけて処分したという。その過程で、幻覚剤ドラッグが作戦に用いられた事実に関する多くの書類が失われた。その中には『LSD―その幻覚作用以外の用法』と題するCIAの機密マニュアルの現存部数もすべて含まれていた。」

 ヘルムズが「ある程度まで」という当たりに、“頭隠して尻隠さず”の滑稽さが漂う。白々しい「清廉潔白」さに、地下に潜った海賊資本主義の陰は、はらえどもまとわりついて離れない。彼らは、絶えず変化する「“精錬”潔白」の国際基準を、恣意的に決めてきた今日の“錬金術師”である。

 ●テレビはすべてのイメージを平板にする

 国際諜報機関や秘密警察組織にとって、クーデターや私設軍隊、テロリスト細胞などは「商売道具」である。それらの活動資金を確保するには、出所がわからない膨大なカネが必要だ。世界における麻薬貿易への関与とその支配は、それら“影の集団” にとって、不可避なことでもある。

 すでに周知のことだが、アメリカ政府とマフィアおよび麻薬コネクションとの太いつながりは、第1次世界大戦にさかのぼる。 米戦略事務局(OSS)と合衆国海軍情報局(ONI)の2つの合同作戦がそれであった。

 OSSとONIの合同作戦は、シチリア・マフィア(映画『ゴッド・ファーザー』のモデルといわれたラッキー・ルチアーノが繋ぎ役)と、麻薬取引で力を蓄えた上海の杜月笙の青幇(チンパン・秘密結社)との深い関係を定着させた。米政府とこの2つの地下組織とのコネクションは戦後も続いた(Henrik Kruger著『 The Great Heroin Coup, Drugs, Intelligence and International Fascism』Boston: South End Press, 1980)。

 再びリーとシュレインの共著に戻る。「第2次世界大戦後台頭してきた諜報機関が、国際麻薬カルテルの首謀者として“深く潜行”するようになると、大衆の心はテレビにむけられた。ものごとをすべて平板化し、編集して単純化しながら、テレビは本来の機能を発揮して、ケンとバービー人形タイプの戦後アメリカ文化を生み出した。

 ケンとバービーで育った子供たちは、60年代の半ばに幻覚剤を手に入れて、束の間ながらテレビ酔いから脱出した。『これはまずい』とばかり、支配者たちは早速幻覚剤を非合法化し、その研究をすべて差し止めた。道を誤ったヒッピーには、テレビを2倍見せ、さらにコカインを与えるという療法が処方されたおかげで、彼らはすぐに治って消費志向型のヤッピーに変身した。」

 ヘロインのジャンキーが外の世界を見るとき、何が起ころうと知ったことではないという気になる。事物は刺激性をいっさい失い、すべてのイメージを平板なものにする。しかし、ジャンキー自身は、事物がよく分かりそれをうまく制御していると信じ込んでいる。それが「妄想」というものだ。

 リーとシュレインがいうように、ヘロインを使わずとも、確かにテレビは映し出すものを、「この世界のどこかに存在する“現実”である」、と無意識かつ容易に思い込ませてしまう力がある。おまけに我々は、己の「無意識」を意識することなど、ほとんどない…。

http://jimbo.tanakanews.com/213.html

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