投稿者 weeklypost 日時 2001 年 7 月 31 日 15:42:02:
田中外相は何を変えたか
(1) あるジョーク
田中外相が外交上の重大な失敗を犯しても、外務官僚の悪事が明るみに出るたびになぜか失敗は帳消しのように見られるから、外相はますます官僚叩きに精を出す。
真紀子旋風の前に幹部たちは身を縮め、省内はよほど様変わりしたのだろうと思いきや、当の外務官僚は、「変わったのはマーカーの色ぐらいかな」と何ら意に介していない。
マーカーの色? 実は、外務省の各課ではこれまで大臣に提出する資料の重要な箇所には黄色の蛍光ペンで印をつけていた。真紀子外相は黄色が嫌いなのか、ある時、
「見にくいわね。オレンジにしてちょうだい」
と指示した。その日以来、各課に通達が回り、全省的にオレンジの蛍光ペンを使うようになった。
「外務省改革の成果です」
真紀子外相がいくら柳眉を逆だてても、外務官僚にそういわれては、さぞやご立腹かと思うと、さにあらず。このところすこぶる機嫌がいい。
その理由が、これがなんとも……ねェ。真紀子外相の行くところ、いつもぴったり美男の秘書官が寄り添うように従っている。しかも2人もいる。遠藤和也・官房総務課課長補佐と金井正彰・条約課課長補佐である。
彼らは外相が面接して選んだだけあって省内の女性職員の間でも美男、ハンサムと評判が高いキャリア組のエリートである。
この2人が側についてからというもの、真紀子さんは他の3人の課長秘書官などほとんど眼中にない様子なのだ。2人はひそかに、≪真紀子外相の森蘭丸≫――と多少の揶揄を込めてそう呼ばれている。
どうやら真紀子外相が参院選の応援そっちのけでチェコやイタリア、ベトナムを回ったのも、美男秘書官同伴のルンルン旅行だった……なんていったら、あの形相、変わるな、きっと。