投稿者 踊る藁人形 日時 2001 年 6 月 29 日 22:48:44:
免疫系の対応、初期腫瘍位置で決定 スイス研
スイスの実験免疫学研究所のR・ツインカーネーゲル博士らは、がんの免疫療法に関する従来の見方はもとより、その理論的根拠をも覆してしまうようなT細胞の誘導と維持の新ルールを見出した。
同博士らは腫瘍(しゅよう)から身を守る細胞傷害性T細胞が腫瘍特異的に誘導されるかどうかは、十分な量の腫瘍細胞が早い時期にある程度の期間、2次リンパ器官に接触するかどうかで決まると、28日発行の英科学誌「ネイチャー」に報告した。免疫系がどのように腫瘍に対処するかは発生初期の腫瘍細胞の位置と性質によって決まるらしいという。
ジョン・ホプキンス大学の研究者は「腫瘍が臨床的に検出可能な段階にまで達するには、次の2経路のどちらかを通って来たと結論できる。つまり、免疫系に免疫寛容を成立させたか、免疫認識に抵抗する術を身につけたかである」とコメントしている。[日刊工業新聞6/29]
★こめんと
ちょっと難しくて失礼しました。
癌治療のみならず各種医療分野への発展性がありそうでは。
この成果は細胞の癌化にどれくらい普遍的な役割を果たすのかなど、今後の研究進展が期待されます。気になった人は各自専門サイトをお調べください。