投稿者 踊る藁人形 日時 2001 年 6 月 24 日 02:03:26:
スウェーデン農芸大が確認
土壌中の植物の根やそこにすみついた共生菌類などが二酸化炭素を分解することは知られているが、その相対的な割合はよく分かっていない。スウェーデン農芸化学大学のP・ホーバーグ博士らは土壌中の呼吸が短期的な植物の活性化によって促進されることを明らかにした。
同博士らは、ヨーロッパアカマツ(Pinus sylvestries)の樹皮を環状にはぎ、根への栄養供給を止めてみた。これによると、5日以内に土壌中の呼吸は3分の1以上低下し、処理後2カ月の間、呼吸は低下し続け、元の値の50%未満になったという。
ホーバーグ博士らは、現行の炭素循環モデルは土壌中の呼吸における根の重要性を過小評価しているとし、さらに研究成果を考えると、炭素排出の影響や気候変動の経緯の理解をもっと進めるには、現行モデルを改善せねばならないとしている。この研究成果は英科学誌「ネイチャー」に掲載された。
[日刊工業新聞6/19]