投稿者 重慶大厦 日時 2001 年 6 月 21 日 16:24:04:
●中国より温暖化が脅威 米大統領を批判 国際戦略研究所
日本の新聞報道によると、ロンドンの国際戦略研究所が十六日に
発表した「戦略概況2000―2001」は、中国が世界の安全保
障への脅威になるとの一部の見方を退け、気候の激変や農業の荒廃
などをもたらす地球温暖化の方が脅威だとする見方を打ち出し、京
都議定書からの離脱を表明したブッシュ米大統領を「ビジネス優先」
と批判した。
中国脅威論について、中国が抱える国内問題を指摘し「仮に中国
が望んでも非常に長期間、そのような脅威をもたらす力を持てない
」と反論。中国の国内問題として指導者交代に伴う権力闘争、世界
貿易機関(WTO)加盟による失業増加、上級幹部の汚職、市民の
抗議行動などを挙げた。
また、大量の難民や経済移民も犯罪組織を利し排外主義の温床に
なる点で温暖化に次ぐ脅威と指摘した。
クリントン米前政権退場に伴う中東和平交渉の崩壊、朝鮮半島和
平の停滞などにも憂慮を示したが「かつてのドイツ、日本、旧ソ連
ほど脅威になっていない」と述べた。