宇宙観光に乗り遅れるな 日本も研究に着手

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投稿者 asahi 日時 2001 年 6 月 16 日 20:23:36:

宇宙観光に乗り遅れるな 日本も研究に着手


宇宙旅行用ロケット「観光丸」(左と右下)と宇宙ホテル(右上)の想像図(日本ロケット協会提供)
 日本列島を宇宙から見下ろすロケット旅行の実現をめざして、元日本航空社長が会長を務める財団法人「日本航空協会」(東京都港区)が研究会を7月に発足させる。大手旅行会社や研究機関などから参加する予定だ。今春、米国の実業家による初の「宇宙観光」が実現。日本も夢のビジネスに乗り遅れまいと、運航技術や法律面などを検討するという。
 同協会は航空技術の向上などを目的にし、会長は利光松男氏。新設されるのは航空宇宙輸送研究会で、宇宙機器メーカーの団体や法律家らを含む約40人が参加する見通しだ。
 米国のデニス・チトー氏は4月末、ロシアの宇宙船で国際宇宙ステーションに乗り込み、約1週間過ごした。費用は約25億円。米国では財団が民間の宇宙旅行実現に1000万ドルの賞金をかけ、10社以上が競い合っている。実現は数年以内ともみられている。
 国内では数年前、研究者や技術者らでつくる日本ロケット協会が、300万円で3時間の宇宙旅行を楽しむ45人乗り再使用型ロケット「観光丸」構想を発表したことがある。
 ロケット協会の調査では、40代までの7割を超える人が「宇宙旅行に行きたい」と回答。その4割が「給料の半年分以上を払ってもよい」と答えた。料金が200万円を切れば、年1兆2千億円以上の需要が期待できるというのが同協会の試算だった。
 航空宇宙輸送研究会は、この構想をたたき台にする。地球を周回中に日本の上空コースをとることや、日本人搭乗員のサービス、国内からの出発も視野に入れている。
 ロケット運航に向けて管制や整備、万一の事故が起きた時の補償問題などを検討する。飛行機の運航の基本となる航空法の宇宙版である「宇宙航行法」も考える。(17:07)




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