投稿者 ほや? 日時 2001 年 4 月 11 日 09:47:54:
反核団体がHOYAに抗議 米核兵器施設への部品納入で
大手ガラスメーカー、HOYA(本社・東京、鈴木洋社長)の米国現地法人が、カリ
フォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所のレーザー核融合実験施設「国立点火
施設(NIF)」に主要部品である特殊ガラスを納入していることが分かった。「武器
輸出禁止原則の精神に反する」として原水爆禁止日本国民会議(原水禁)など41団体
が10日、HOYA本社に抗議したほか、被爆地の広島、長崎両市長も抗議文を送って
いる。
NIFは核爆発なしに核兵器の性能を調べるため、レーザー光線のエネルギーを使っ
て核融合を達成する実験施設。米エネルギー省(DOE)の文書などによると「核兵器
関連の専門家集団を米国で維持する」ことなどを目的に、04年ごろからの使用をめざ
し、現在建設中だ。
HOYAが納入しているのは、施設の心臓部でレーザーを増幅するのに不可欠な部
品。
HOYAは今年2月初め、現地からの報道や原水禁の指摘を受け、いったんNIFへ
の出荷を中止し、調査を進めてきた。その結果、NIFでの研究は「国防技術の維持・
管理を目的にしたもので、新たな核兵器の開発にはつながらない」と結論づけ、先月2
6日から出荷を再開した。
原水禁は(1)NIFの予算は全額DOEの兵器部門から組まれている(2)実験の
85%が核爆発の現象の研究、残りが核兵器の影響研究と基礎・応用研究となってい
る、などと指摘している。
HOYA本社総務部広報担当の話 DOEの報告書などに基づき、出荷再開の判断を
した。NIFは核兵器削減に向けて兵器の安全性や信頼性を確認しつつ維持管理する。
核拡散にもつながらないと理解している。(06:26)