投稿者 MIROKU 日時 2001 年 6 月 03 日 15:08:30:
回答先: 遺伝子兵器、ネイチャーが警告 投稿者 MIROKU 日時 2001 年 5 月 20 日 10:06:44:
ゲノム研究「生物兵器」の危険性増す
英科学誌が警告
(asahi.com 2001.5.17 付記事より)
細菌のゲノム(遺伝情報全体)研究が進み、凶悪な生物兵器開発の脅威が高まっている、と警告する特集記事を英科学誌ネイチャーが17日付で掲載する。遺伝子操作で病原性が強められたり、特定の民族をねらう細菌が作られたりする懸念があるという。米国ではハイテク生物兵器に対抗する研究も始まっている。
同誌によると、今年1月、オーストラリアの研究者がマウスの病原ウイルスの遺伝子を改変しているうち、非常に悪質なものが出来てしまった。この操作を人間の天然痘ウイルスに応用すれば、さらに危険になると気づいたという。
これまで、コレラ菌や病原性大腸菌O(オー)157など多数の病原菌ゲノムが読み取られている。薬に耐性をもつ菌もこの例外ではない。結果は公開され、インターネットを通してだれでも見ることができる。
民族間の遺伝情報の違いなどヒトゲノム研究の成果と組み合わせ、「特定の民族を標的にする」病原体をつくることも可能になってきたという。
一方で、「現実的ではない」というウイルス学者もいる。実験室で作られた病原体は外部環境で生き残るのは難しいというのだ。
ただ、米国立サンディア研究所は、インターネットで情報を集め、生物兵器による攻撃の兆しを早く見つけるシステムを研究中。米国防高等研究計画局も、新しい病原体を検出できる装置を開発しているという。