投稿者 asahi 日時 2001 年 6 月 03 日 05:45:50:
回答先: 田中外相への批判、与党内で続く 米ミサイル防衛発言 投稿者 asahi 日時 2001 年 6 月 03 日 05:44:34:
米、日本に数年後の集団的自衛権行使を期待
日本自身が決めることなので外圧はかけないが、数年後に行使できるようになれば喜ばしい――集団的自衛権の問題について、公式発言から一歩踏み込んで米国の本音を解説すると、こう要約できる。駐日大使に任命されたベーカー氏の会見に続いて、1日にはライス国家安全保障問題担当大統領補佐官が講演で日本の憲法問題に触れた。ワシントンの日米安保問題専門家らの話を総合すると、ブッシュ政権の姿勢の輪郭がほぼ見えてきた。
◇外圧は禁じ手
「日本は主権国家。その主権を尊重する」(ベーカー大使)。米側のキーワードは「主権」だ。ライス補佐官は昨年、ブッシュ大統領候補の外交顧問当時に、朝日新聞とのインタビューで「(逆に)米国の憲法問題や軍隊の役割について日本が口を出すとは考えられないでしょう」と語った。民主主義を高く掲げる米国にとって、内政干渉ととらえられることは政治的マイナスだ。
「日本の政治論議に飛び込んでガイアツを使うことは、米国が最もやりたくないことだ」(海軍分析センターのマクデビット研究部長)。この見解は政権内外の専門家の間で共有されている。
◇行使を期待
しかし、日本が将来、集団的自衛権を行使できるよう憲法を改正するなり憲法解釈を変更することを米側が期待していることは間違いない。対日政策のキーマン、アーミテージ国務副長官が民間人だった昨秋、中心となってまとめた対日政策提言「アーミテージ・リポート」は、「集団的自衛権の行使を日本が自ら禁止していることは同盟協力の制約となっている」と明言している。(23:15)