投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 5 月 25 日 18:17:07:
05/25 16:53 かけ事の興奮は麻薬並み 脳の活動がそっくり 外信60
【ワシントン25日共同】ギャンブルで賞金がもらえる時の脳の
活動は、麻薬中毒患者が麻薬を吸った時の活動によく似ていること
を、米マサチューセッツ総合病院などのグループが二十五日までに
突き止め、専門誌ニューロンの最新号に発表した。
「ギャンブルは麻薬」という例えが正しいことが、実際の脳の活
動で確認された形だ。
グループの研究目的は、刺激や感情の変化による脳の活動を調べ
ること。
ボランティア十二人を募り、ルーレットのように回転する矢印が
止まった場所により、表示金額をもらえる場合と、表示金額を支払
わねばならない場合に分けて、磁気共鳴診断装置(MRI)で脳の
活動を調べた。
その結果、期待した賞金をもらえた時の脳の活動は、麻薬患者が
麻薬を与えられる前後に興奮する時とほとんど同じで、その程度は
賞金額が大きいほど激しいことが分かった。
お金をもらえそうな時と、払わされそうな時では、ルーレットの
回転を見ている間に興奮する脳の場所が別であることも判明した。
グループは「報酬を期待し、それが得られた時に興奮する脳の仕
組みは、刺激の種類によらず共通している」と分析。こうした解析
が進めば、脳の情報処理の解明だけでなく、薬物依存症の治療法開
発にもつながる可能性があるという。
ただ、グループは、この脳の動きがギャンブルの習慣性を生むか
どうかについては触れていない。
(了) 010525 1653
[2001-05-25-16:53]