題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。
投稿者 付箋 日時 2001 年 5 月 20 日 18:20:51:
回答先: Re: 小ブッシュ政権の無茶苦茶人事：モンサント社の重役を環境保護庁の副長官に任命だとさ【爆】 投稿者 ×× 日時 2001 年 5 月 10 日 00:28:12:
以下のように以前したためたものの、その後ちょっと気になっていたものがあります。
参考URLをご覧下さい。
「商業科学」
《１９９９年８月、農水省は食品表示問題懇談会のまとめとして遺伝子組み換え食品の表示骨子を発表した。大豆、とうもろこしを原料に含む３０品目（１１月末発表の細目では２４品目となる）の食品を義務表示対象とした。
これには組み換えＤＮＡが検知できるものとの限定や主原料というくくりをつけているので、表示対象がごく限定されたものとなっているという不満がある。大豆、菜種、コーン、綿実を原料とする食用油や醤油、冷凍ポテトなど遺伝子組み換え作物の大半を使用する食品が表示を免れているからだ。しかし、米国の圧力もあり、表示は不要と強く主張していた農水省が、ＪＡＳ法を改正して表示義務化を決めたことの意義は大きい。２００１年４月の施行に向けて、食品業界の非組み換え食品へのシフトが始まったからだ。》［遺伝子組み換え食品をめぐる最新情報／安田節子（稿）・「技術と人間」2000年1.2号］”
全農は、この動きを受けて、国産大豆が非遺伝子組み換え品種であるということをアピールしていくということだが、上にある農水省というのは一体どこの国の機関なのであろうか。
この遺伝子組み換え食品は、人類の取り返しのつかない禍根となる可能性があるものであり、それに対しての、遺伝子組み換え食品の生産国でもあった現在のアメリカの（たとえば、”９９年米国では、ＧＭ（遺伝子組み換え）大豆生産は大豆生産面積の５７％、ＧＭとうもろこしは３８％を占めるに至っている。［同］”）上記のような行動は貴重なものであったと思う。
それで、世界の中で遅れをとっていた日本の「遺伝子組み換え食品」の状況にそれ以降進路変更の兆しが生じているようだ。これは地道な、しかし良識と知識と智慧とに裏うちされた国内の市民運動活動によるところも大きい。「買ってはいけない」が果たした役割も大きなものだったように思われる。
三菱も「ラガービール」の原料に使われていた「遺伝子組み換えとうもろこし」の使用をやめるようだし、自社開発の「遺伝子組み換えトモト」の商品化も断念したようだ。他の企業も同じ様な進路変更をとる。これらは、表示義務の法制化をうけてのもので、表示化がされれば消費者が買わないという現実があるためである。
しかしまたそれらの事実は、現在如何に多くの「遺伝子組み換え食材」が実際に出回っているかの実態も物語るもので、驚きを禁じえないでいる。
世界の「遺伝子組み換え作物」を事実上すべて支配しているらしい、モンサント社、デュポン社、ノバルティス社、アストラ・セネガ、アベンティス社（ヘキストとローヌプーランが合併）の五社の農業化学部門も、最近急激に業績が悪化しているらしい。だが、世界中を震撼させている問題の禍根企業がたかが５社というのは、銘記しておくべきことである。
しかしながら、2000年の年頭にＮＨＫが「情報操作」ニュースで報じたように、天皇に最新の文化・科学を伝授するという意趣で行われた催事に選ばれた学者も、「遺伝子組み換え食品」というのは地球の食糧危機を救うのに必要な技術であるとのたまわっていたように（未だ進路変更をする素振りもない原子力行政についても同じようなことがいえ、原発に批判的な学者は教授にもなれないという現実が日本にはあるようだ）、政・官・財の方はできれば進路変更はしたくはない商業技術だったのである。それは、儲けの他に、近代企業が進出困難な農産物分野への開拓も可能にし、またその独占化も行えるものであったからだ。だが、企業が商売である限り、「売れない」ものは断念するしかないようだ。僕が思うに、そのような企業に働く者たちにとっても朗報となったことであろう。本来は、各企業内において問題にし自律的に進路にはならないようにするべき技術であったが、長い間にわたって労組すら偽装化されている状態にあってはそれも無理というものなのだろう。
従って、火種はまだくすぶっているようだ。
また、「遺伝子組み換え食材」のごく一部のものに対する表示義務を法制化するとはいえ、その他の処置においても先進国間では比較においてはザル法的なものに終始している日本に（日本においてはそれさえ進歩といえるものらしいのだが）、行き場を失った「遺伝子組み換え食材」が大量に輸入される懸念ももたれているようだ。丁度エイズ薬禍の時の「在庫処理」にあたる事態と、構造的には同じものだといっていいようだ。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。