投稿者 yuki 日時 2001 年 5 月 14 日 22:46:59:
ワシントン特派員ロブ・ワトソン記
ニ−ル・アームストロングは最初に月に行ったのではなかった。
これが、いずれにせよ、水曜日(2001年5月9日)にキャンペーンを開始したSF的団体「ディスクロージャー・プロジェクト(秘密公開プロジェクト)」の立場である。
その団体はアメリカ議会に未確認飛行物体と地球外生命体の存在についての公開聴聞会を開くよう訴えることを目的にしている。
キャンペーン運動家たちは、アメリカ政府は過去50年以上にわたってUFOの存在を知っていたがそれを隠し続けてきたと言う。
それは確実にワシントンのナショナル・プレス・クラブで行われた記者会見の中で最も奇妙なものであった。
ドナ・ヘアは20人以上の目撃者たち(その大半は元軍人で異様なまでに深刻そうである)の一人に過ぎない。
彼らの中には元陸軍軍曹クリフォード・ストーンがいた。彼は、アメリカ政府は1969年のある奇妙な日に彼が見たものを抑えつけようとしてきたと語る。
「私は墜落した円盤の発見に立ち会いました。この円盤に乗っていた者の身体もありました。そのうちのいくつかは生きていました」と彼は述べる。
「われわれがそれをしている間、われわれはアメリカの大衆にそこには何もないと告げていました。世界に対して、それは何でもないと語っていたのです」ストーン氏は付け加えた。
誰もが疑問に思うのは、では彼等はどんな姿をしていたのかということだ。別の世界からの訪問者は、SFに出てくる、触角を生やした爬虫類のような恐ろしい姿だったのだろうか?
「われわれと同じ姿をした者たちもいます。われわれの間を歩いていてもその違いに気づくことさえないでしょう」と彼は言う。
彼はエイリアンの生命形態について57種の分類があると主張した。
「ディスクロージャー・プロジェクト」のブレーンは、田舎医師から宇宙大使へと転身したスティーブン・グリアという人物だ。
キャンペーン支持者たちは、エイリアンたちはアメリカのミサイル防衛計画を好まないと言う。
彼によるとこのプロジェクトの目的は二つある:一つは超人的な知性を持つエイリアンから盗んだ驚くべきテクノロジーをアメリカ政府に公開させることであり、二番目は、エイリアンを困らせないためにブッシュ政権が宇宙に兵器を建造するのを止めさせることである。
「われわれは一人ではないのです。宇宙には生命体がおり、彼等は敵対的ではありませんが、宇宙に軍備を持ち込む傾向を喜んでいないことは明らかです」とグリア氏は述べる。
しかし彼は、ホワイト・ハウスに乗り込んでジョージ・W・ブッシュに「ミサイル防衛を止めろ。エイリアンはそれを好まないのだ」と言うのが珍妙なことだとは考えないのだろうか?
「まったくそうは思いません。私はこうした議論が秘密のサークルで行われていたと思います。いずれにせよ宇宙を軍事化するという決定は下されました」とグリア氏は付け加える。
明らかにエイリアン慣れしていない聴衆にとって、それは天から降ってきたような記者会見だった。
聴衆の一人は、政府を信じるよりはグリア氏のような人を信じると述べた。
「私はアメリカ政府を支配している人々が大嘘つきであるのを知っています」と彼は言った。
なぜ宇宙人は降りてきて自分で人々に話しかけないのか、と尋ねられて、彼はこう答えた。「もしもあなたの仲間が爆撃され、撃墜され、虐待されているとしたら、あなたはどう振舞いますか?」
記者会見は、何度もUFOを見たことがあるという一人の聴衆の信念を確認することにもなった。
彼女は、UFOを信じるような連中は頭が狂っているのだという人々にどう応えるのだろうか?
「彼等は見たことがないのです。体験のないものを信じるのは誰にとっても難しいことです」と彼女は言った。
まさにそれが厄介な問題なのだ。
軍人たちによる印象深い証言と目撃者たちの疑いない誠実さにもかかわらず、米国議会が公聴会の要望に向けて動き出すことはなかろう――宇宙船がワシントンに着陸するか、少なくとも姿を見せない限りは。
http://news.bbc.co.uk/hi/english/world/americas/newsid_1322000/1322432.stm