投稿者 えしゅろん恐い 日時 2001 年 5 月 10 日 20:35:30:
回答先: 理研研究者、米でスパイ容疑起訴 アルツハイマー関連遺伝子サンプル盗み出す 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 5 月 10 日 17:03:33:
DNAスパイ、裏には日米間の激しい特許争い
日米間の研究開発競争はますます激化している。特に、米政府が資金と人材を投入
している研究は、日本が先行していた分野も多く、米国は、常に日本の動きに目を光
らせている。
人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)の解読も、米国が国家計画として立ち上げる前
に、日本では同様の研究が当時の科学技術庁のプロジェクトとして実施されていた。
米政府が昨年、次世代の産業革命を担う新技術として年間約五億ドルの予算を投入し
ているナノテクノロジー(超精密加工技術)も日本の研究先行が米政府の計画策定の
大きな原動力になった。
特に今回の事件の対象となったアルツハイマー病の基礎研究は、新たな治療法や診
断法、画期的な新薬開発につながる最も注目を集める分野の一つ。ヒトゲノムのデー
タにもとづいて新薬を開発するゲノム創薬で期待のかかる分野の一つで、成功して特
許を取れば、研究上の業績だけでなく、ばく大な収益も収めることになる。
遺伝子の機能を特定するには、患者と健常者の遺伝子を比較し、違う部分を見つけ
だすことが必要で、各国の研究者ともサンプルの収集に躍起になっている。