投稿者 3K 日時 2001 年 5 月 08 日 10:20:57:
米「二正面作戦」放棄へ Wポスト報道
兵力削減、東アジアに重点
【ワシントン7日=前田徹】第二次大戦後の基本戦略だった二正面
作戦の放棄など大胆な軍改革を提唱する米新国防戦略が九日にもラム
ズフェルド国防長官によって発表されると七日付のワシントン・ポス
ト紙が報じた。これまで米軍は欧州、アジア同時紛争を想定してきた
が、
この新戦略構想はブッシュ大統領が就任直後、「将来の国防を探
る」としてラムズフェルド国防長官に検討を要請したもので、最大の
目玉になるのが二正面作戦の放棄にともなう通常兵力の縮小になる。
それによると、第二次大戦で欧州と太平洋方面の二正面で戦った米
軍はこれまで同時に二カ所で戦うことが可能な兵力を備えてきたが、
今後は欧州で大型紛争が起きる可能性がなくなり、代わりに東アジア
での紛争に備えるのがより現実的という認識がある。
その結果、これまで必要とされた百四十万人の兵員を削減すると同
時に大型艦船や戦車などの通常兵器からハイテク兵器に切り替えるこ
とを目指す。
この新戦略はブッシュ政権が推進を目指す米国土ミサイル防衛(NM
D)構想にも関連しており、巨額のNMD開発費用を二正面作戦放棄に
ともなう通常兵力の削減によってねん出する狙いもある。