投稿者 踊る藁人形 日時 2001 年 4 月 30 日 21:07:59:
学童期に背骨が曲がる特発性側わん症に脳のホルモン「メラトニン」が関係していることが、町田正文・日本大学医学部講師(整形外科)の研究でわかった。量の測定で症状の程度が予測できるほか、飲み薬で進行を抑えることができそうだ。千葉市で開かれた日本整形外科学会で19日、発表された。
脳の松果体ホルモンのメラトニンは時差ボケや睡眠を調節するとされる。ニワトリの松果体を取ると背骨が曲がり、進行の早い側わん症患者は睡眠中の血中メラトニンが少ないことなどから、町田さんは98年6月、臨床試験に踏み切った。
側わん症が中程度の子どもに1晩入院してもらい、睡眠中に採血、メラトニン量が非常に低かった11〜13歳の10人に、毎晩メラトニン1錠(3ミリグラム)を飲んでもらった。このまま症状が進めば手術が避けられないと見られていたが、ほとんどの子どもは進まず、1人は改善した。
町田さんは、「メラトニン不足が側わん症の主要原因であることは確か。就寝中のメラトニン量が分かると、どの程度進むかの見当がつき、急いで手術をすべきかどうかの目安になる」と話す。
[朝日4/27]