投稿者 どくどく300倍 日時 2001 年 4 月 30 日 04:08:41:
回答先: Re: ミカンはアメリカに輸出できないそうです。何故か? 投稿者 ポストハーベストだって意味あるんです。 日時 2001 年 4 月 30 日 02:48:25:
皮剥いても、農薬しみこんでいるみたいですよ。
http://www.asyura.com/2001/postharvest.htm
(皮剥いたときに手についた高濃度の農薬もそのまま食ってしまいそう)
http://fish.miracle.ne.jp/ois/fryday2.htm 酸っぱさも甘さも防カビ剤のおかげ
オレンジ
厚生省は20年ほど前、自動車や電化製品の輸出と引き換えに、日本の消費者の健康をアメリカ側に売り渡した。
75年4月、農林省(当時)の試験場が、アメリカから輸入されたかんきつ類を調べたところ、防カビ剤のOPP(オルトフェニルフェノール)が検出された。この時、OPPは食品添加物としての使用が認められていなかった。厚生省は港の倉庫に積まれていた輸入かんきつ類を、
業者に命じて海に捨てさせた。
この処置に対してアメリカの政府やマスコミは激怒し、新聞には「日本、太平洋をトムコリンズ(レモン入りのジンカクテル)にする」という記事が載った。その後、アメリカ政府から、まず農務長官が、さらに大統領までが日本にやってきて、OPPの使用許可を迫った。長い船輸送の間、カビの発生や腐敗を防ぐためにはOPPが不可欠だったからだ。
ところが、OPPはもともと農薬として使われており、
毒性が強く、
厚生省は認可を渋った。しかし、当時、日本の自動車や電化製品が集中豪雨的にアメリカに輸出され、貿易不均衡が生じており、それを解消する手だてが、かんきつ類の輸入だったのである。もしOPPの使用を認めなければ、アメリカ側は制裁措置として、自動車や電化製品の輸入を制限する可能性があった。それを恐れた日本政府は、'77年4月にOPPの使用を認めたのだった。さらに翌年8月には、防かび剤のTBZ(チアベンダゾール)の使用も認めてしまったのである。
これを契機として、サンキストのオレンジやレモン、さらにグレープフルーツが大量に日本に輸入され、スーパーや青果店の店頭に並ぶようになった。同時に、消費者はそれらに残留した危険な化学物質を摂取させられることになったのである。
しかし、こんな状況を危惧する研究者がいた。東京都立衛生研究所の研究員である。彼らはOPPを飼料に1.25%混ぜ、ネズミに食べさせた。その結果、83%に膀胱ガンが発生し、腎臓障害も認められた。また、TBZを毎日ネズミに体重1kg当たり0.7〜2.4g食べさせたところ、おなかの子供に外表奇形と骨格異常(脊椎癒着と口蓋裂)が現れ、催奇形性が確認された。
ところが、厚生省はこれらの実験結果を受け入れようとはしなかった。再実験を行い、その結果を見て判断するという態度をとった。その後再試験が行われたが、発がん性も催奇形性も認められないとされた。結局、使用禁止とはならず、今でも輸入かんきつ類に堂々と使われているのである。しかし、この時、政府的判断が働いたことは間違いないだろう。アメリカ側は、大統領まで繰り出して、やっとOPPやTBZの使用を認めさせたのである。そのすぐ後で、厚生省がそれらを禁止したとなれば、日本の外交問題に発展することは間違いなかったからだ。
OPPとTBZはワックスに混ぜられ、かんきつ類の果皮に塗られる。毒性の強い殺菌剤のイマザリルも一緒に使われている。それらは果皮に残留し、さらに果肉にも浸透するので、皮を食べなければ安心というわけにはいかない。とくに妊娠中の女性は要注意だ。
輸入かんきつ類のなかにも、防かび剤を使っていないものがある。その旨の表示があるので、選んで買ってほしい。ただし、バラ売りやスーパーがパック詰めしたもので、明らかに防カビ剤が使われているのに、表示していないものがあるので注意してもらいたい。国産のかんきつ類、つまりミカン・ハッサク・イヨカン・カボス・スダチ・レモンなどには防カビ剤は使われていない。できれば無農薬栽培のものがベストである。
商品チェック!
1997年4月11日号
サンキストオレンジ
[食品添加物](防カビ剤)OPP(オルトフェニルフェノール)・TBZ(チアベンダゾール)・イマザリル
許可を受け、週刊金曜日5月21日号増刊「買ってはいけない」より 『オレンジ』 渡辺雄二氏 筆を原文のまま転載しました。
追記 サンキストから「・・・疑問があれば厚生省にお聞きいただきたい。」週刊金曜日99年8月20日号