投稿者 強引まいうぇい 日時 2001 年 3 月 29 日 10:14:20:
米が地域温暖化防止の京都議定書から撤退検討 米紙報道
28日付の米紙ワシントン・ポストは米政府筋の話と
して、ブッシュ政権が二酸化炭素(CO2)など温室効
果ガスの削減目標を決めた地球温暖化防止のための京都
議定書からの撤退を検討していると報じた。「途上国が
削減義務を負わない不完全なもので、米国経済を損な
う」と判断したようだ。
批准の意思がないとの書簡を、パウエル国務長官名で
国連に出すことが考えられているという。世界最大の温
室効果ガス排出国、米国が脱退すれば国際的な地球温暖
化対策は見直しを迫られる。
ホイットマン米環境保護局長官は27日、「我々はそ
の議定書の実行に関心はない。地球温暖化問題に対処す
る必要があるとの一般的な合意があるなら、前進しない
ものに時間を空費するのではなく、前進できるようなや
り方を取るべきだ」と述べた。
米国は、クリントン前政権が議定書に署名したもの
の、共和党が多数を占めた上院が批准を拒否した。
ブッシュ大統領は、発電所のCO2排出を規制しない
方針を示したり、「議定書に賛成しない」と公言したり
するなど、消極的な姿勢をみせていた。
議定書は1997年に京都で採択された。温室効果ガ
ス排出量について、2008―12年に、90年に比べ
て先進国全体で5%削減する数値目標を定めている。欧
州連合は8%、米国は7%、日本は6%とされた。
だが、運用ルールづくりなどでもめ、各国は、昨年決
裂した気候変動枠組み条約第6回締約国会議(COP
6)を7月に再開し、議定書の発効に向けて話し合う。
(23:38)