投稿者 asahi.com/0321 日時 2001 年 3 月 21 日 13:35:06:
韓国の金大統領が空軍力刷新を強調 対「北」からシフト
韓国の金大中大統領は20日、空軍士官学校の卒業・
任官式で、最新鋭戦闘機の導入など空軍力の刷新を強調
した。19日には海軍の作戦領域拡大を示唆したばか
り。これまでの朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)対策
を中心とした陸軍中心の体制から、日本など周辺大国を
にらんだシフトへの移行の必要性を唱え始めている。
金大統領は「新ビジョン実現に向け、100年先を見
越したマクロの目とち密な準備が必要だ。空軍力は国の
科学技術力と経済力の結集。今後、私は空軍の未来志向
的な発展に向け、協力と支援を惜しまない」と述べた。
韓国国防省は4兆ウォン(約3800億円)以上の事
業費をかけ、四十数機の次期主力戦闘機を確保する計画
で、今年7月をめどにボーイング社のF15、ロシアの
Su(スホイ)35、フランスのラファルなどの中から
機種を選定することにしている。2015年までには最
新鋭の戦闘機を国産で開発する目標を掲げているほか、
2002年から空中警戒管制機(AWACS)、200
5年からは空中給油機の導入事業にも着手する計画だ。
金大統領はまた、19日にあった海軍の卒業・任官式
でも「近い将来、韓国海軍は五大洋で韓国国益を守り、
世界平和に一役買う『戦略機動艦隊』を保有するだろ
う。イージス艦の建造事業にも着手している」と述べ、
沿岸警備中心に展開してきた作戦領域を拡大し、韓国海
軍の国際的な影響力を強める考えを明らかにした。
韓国国防省はこれまで北朝鮮を意識し、地上軍に重点
を置いてきたが、今年度から5年間の国防中期計画で
は、日本など特定国を名指ししないものの「未来の周辺
国の脅威に備えるため、海・空軍力を育成する」(同省
関係者)との方針を立てている。(09:31)