■露の老朽原潜 核廃棄物処理進まず 日本36億円支援 海上投棄再開も

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投稿者 ミールよりこっちのがヤバい!? 日時 2001 年 3 月 15 日 11:35:52:

■露の老朽原潜 核廃棄物処理進まず

日本36億円支援 海上投棄再開も

 【ワシントン14日=前田徹】日本が無償支援しているロシア老朽原
潜の核廃棄物処理施設建設がロシア側の規制によって三年以上も遅れ
たうえいまだに本格稼働できない状態に陥っていることが、米国の核
拡散問題関係者の話から明らかになった。しかもロシア側は核廃棄物
海上投棄を禁じたロンドン条約の受諾を拒否し、昨年になって新型原
潜建造に乗り出すなどすでに三十六億円もかけた日本の支援を逆なで
するような行為にでている。日本はさらに今後、総額二百億円規模の
支援を続行することになっているが、その有効性に疑問の声がでてい
る。

 問題の処理設備建設は、外務省管轄で設置された「日露核兵器廃棄
協力委員会事務局」が一九九五年、英国のコンサルタント会社「クラ
ウン・エージェンシー」に委託して始めたもので、実際の設計・建設
は工事入札した米核技術社「B&W」が行った。

 同社はロシア・ウラジオストク近郊にある軍港ズベズダドックに係
留された原潜内の原子炉に蓄積された廃棄物を処理するための船上処
理施設を開発することになり、着手したが、建設にかかわる規制ルー
ルが次々と変更されたため工事は大幅に遅れた。当初、予算総額は二
十五億円で完成は九七年とされたが、実際には九九年から一年間、作
業が中断されるなどの事態に陥り、十一億円を追加して完成にこぎつ
けたのは昨年暮れだった。

 しかも、完成した処理施設から発生する汚水から放射性物質トリチ
ウムが検出されたことからロシア側が稼働にストップをかけ、その規
制が解除されるまで使用のめどがたたなくなっている。

 この核処理施設建設の話は、九三年に連続して起きたロシア海軍に
よる核廃棄物の日本海投棄が発端になっている。そのさいロシア側は
「処理施設が早急に建設されない限り、(日本近海での)海上投棄は継
続する」と説明していることから、それから七年以上たっている現
在、海上投棄再開の可能性は極めて高くなるとみられている。

 このため、核廃棄物貯蔵の現状調査を日本側は申し入れたが、ロシ
ア側は「軍港であり機密」として拒絶している。

 一方、九三年十月の日露首脳会談でロシア側は処理施設が建設され
ることを受けて日本海への放射性廃棄物の投棄を完全に停止すると約
束したが、同年十一月、ロンドン条約(海洋汚染防止条約)に放射性物
質の海洋投棄を禁止した改正条項が付け加えられたさいロシアはその
受け入れを拒否した。その後、九六年の橋本・エリツィン会談や昨年
のプーチン大統領訪日のさいに日本側が条約受諾を改めて要請したの
に対してもロシア側は拒絶しており、海洋投棄再開への道を残しつつ
日本の支援枠を広げる狙いがあるともみられる。日本側は今後、老朽
原潜解体施設建設のためなどに総額二百億円程度の支出を予定してい
るが、昨年七月、モスクワで行われた協議ではスムーズに工事を進め
るためにロシア企業が直接取り仕切る案がだされたという。

 日露核兵器廃棄協力委員会技術事務局の川上俊之事務局長の話 
「処理施設が中ぶらりになっているわけではない。当初予定の九七年
までに完成できず予算がオーバーしたのも申し訳ないが、あくまでロ
シア側の混乱が背景にある。むしろ五年で完成させた意義は大きい。
現在、海上に流す排水液に含まれるトリチウムの規制緩和をロシア側
が進めており、それを待って本格的に処理活動にはいる。支援を受け
る立場のロシアがもっと協力してくれればいいのだが、核廃棄物の処
理は日本にとって重要であり一歩一歩前進させたい」





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