見積書、精算の書類などすべて処分 外務省機密費事件

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投稿者 asahi.com/0312 日時 2001 年 3 月 12 日 16:07:37:

見積書、精算の書類などすべて処分 外務省機密費事件

 政府の機密費(報償費)の詐欺事件で、外務省元要人
外国訪問支援室長の松尾克俊容疑者(55)=詐欺容疑
で逮捕=が、

首相の外国訪問にあたって経費を算出するために使った在外公館からの報告資料のほか、機密費の請求や精算をした経緯を示す書類が、外務省に一切残されていないことが12日、関係者の話で分かった。

元室長は経費を水増しして「宿泊費差額一覧表」という見積
書を出し、官邸から機密費をだまし取っていたとされる
が、外務省には一覧表のコピーすら残っていなかった。
水増しが発覚しないよう、元室長がその都度廃棄してい
た可能性もあり、警視庁で調べている。

 松尾元室長は室長を務めた1999年8月までの5年
10カ月間に、46回にわたり首相一行の外国訪問で、
宿泊先や交通手段の手配を担当した。

 首相の外国訪問が決まると、訪問先の在外公館が現地
のホテルの宿泊費などを調査して支援室に報告。宿泊費
は部屋によって異なるため、支援室が随行員の部屋割り
をしたうえで、一人一人について規定の宿泊費との差額
を見積もっていた。これを「宿泊費差額一覧表」にまと
めて官邸に提出し、補てんのための機密費を受け取って
いた。

 警視庁の調べや関係者の話によると、元室長はこの一
覧表の作成過程で、在外公館からの報告にある各部屋の
料金を大幅に水増しし、さらに随行人数も増やしていた
という。

 元室長は外国訪問のたびに日程や随行員一覧、政府専
用機の座席割りを冊子にまとめ、ファイルにとじて支援
室内に保存していた。

 しかし、機密費流用疑惑が発覚した後に外務省がこう
したファイルを調べたところ、冊子は残されていたもの
の、見積もりや精算の際に使ったはずの、計算書類はま
ったく保存されていなかった。在外公館のデータや、官
邸に提出した宿泊費差額一覧表のコピーも残っていなか
ったという。外務省にこうした資料の保存義務はないが
在外公館資料や随行員の一覧を、宿泊費差額一覧表と照
らし合わせてみれば、不正は一目りょうぜんだったとみ
られる。

 一方、機密費の支出にかかわった当時の官邸職員らは
外務省の内部調査などに対し、「元室長が要求した額が
そのまま支出され、精算書類も精査せずに処理された」
などと証言している。

 元室長は逮捕容疑となった97年のサウジアラビア訪
問で、約700万円の機密費をだまし取った疑いが持た
れている。現地では迎賓館などに無料で宿泊できたた
め、実際には宿泊費の差額が生じず、機密費を請求する
必要がなかった。

 また、99年のヨルダン訪問は行き帰りともに機中泊
で、一行36人が現地に滞在したのは7時間だけだっ
た。元室長が2泊分の宿泊差額として900万円がかか
ったとしていたホテルは、休憩などに利用しただけだっ
た。

 こうした極端なケースでさえ、

外務省や官邸から矛盾を指摘する声は上がらなかった

という。(15:49)




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