ライブドアニュース 「下手に話すと殺される」昭和最大の未解決事件とされる「3億円事件」の闇 2016年12月23日 15時53分 http://news.livedoor.com/article/detail/12455768/全文 ざっくり言うと
✔昭和最大の未解決事件とされている「3億円事件」について取り上げている ✔1968年、3億円が積まれた現金輸送車が警官に扮する男に乗りさられた事件 ✔取材をしたレポーターは「下手に話すと殺される」と関係者に言われたという 「下手に話すと殺される」 今も真相が闇に包まれる3億円事件 ●今年夏、JR博多駅近くの路上 で、ジュラルミンケース に入れられた金塊が複数の男たちによって盗まれるという事件が起きた。その額およそ6億円 。ニュースを聞いて、多くの人が、いまから48年前に起きた「3億円事件」を思い出したことだろう。当時日本を揺るがし、"昭和最大の未解決事件"とも言われる事件だ。
1968年12月10日午前9時15分 。日本信託銀行の現金輸送車が 、東芝の府中工場へ向けて出発した。中には社員にボーナスとして支給される現金およそ3億円が積まれていた。現金輸送車は府中刑務所の塀の前、通称"学園通り"といわれる通りで白バイ警官に扮した一人の男に声をかけられる。これが「3億円事件」の始まりだった。
その"警官"は、現金輸送車の銀行員4人 に「先ほど支店長宅が爆破されました。この車にも爆弾が仕掛けられているかもしれません。調べますから降りてください」と声をかける。実は、事件から4日前、日本信託銀行 国分寺支店に「300万円支払わなければ支店長宅を爆破する」という内容の脅迫状が届いていた。それを知っていた銀行員は慌てて車を降りた。その隙だった。身を隠す銀行員たちを横目にすかさず現金輸送車に乗り込み逃げ去った。わずか2、3分の出来事だったという。その後、用意してあった別の車に現金を積み替え逃走。事件から1時間後に見つかった現金輸送車は、すでにもぬけのカラになっていた。 現場に残された多くの遺留品から、事件は早期解決かと思われたが、時代はすでに大量消費の時代。その多くは大量生産されたもので、犯人につながる決定的な証拠にはつながらなかった。捜査は難航。伝説の刑事といわれた平塚八兵衛 率いる捜査本部も、結局犯人の特定には至らず、1975年 に時効成立を迎えた。 ●事件の中心には、ある"疑惑の少年"がいるとされている。彼が関係する非行グループは、遺留品から出た証拠とも関連がある地域で、3億円事件に似た手口の現金強奪事件を起こしていた。しかしその少年は謎の死を遂げており、詳しい捜査が行われなかったという。事件発生から5日後の夜、少年の母親からの119番通報があった。病院に収容されたときには少年はすでに呼吸、脈拍ともなく、深夜1時30分に死亡。死因は「青酸カリ」による中毒死で、父親が知り合いの板金工場から入手していたことも分かった。
現金輸送車に乗っていた4人の銀行員は刑事になりすまし、密かに少年の顔を確認。"80%以上似ている"と判断された。
●しかし、ここである矛盾が生まれる。事件発生前に日本信託銀行に届いた脅迫状に貼られた切手の唾液から検出された血液型は、少年のものとは一致しなかったのだ。そこから複数犯だった可能性が浮上する。
(近藤昭二氏写真) ●3億円事件を40年前から取材するジャーナリストの近藤昭二 さんが、この複数犯説を裏付けるかのような、ある"新真実"を明かした。 ●「現金輸送車を奪って、次の逃走用のカローラに積み替えて逃げますね。これの中にですね、発見後の鑑識によると、吸い殻入れに何種類もの吸い殻があるんですよ」
●事件発生から4カ月後に見つかった、逃走時に使われたカローラ。その中には数種類の煙草が残されていたという。
「犯人のものかどうかもわかりませんが、第3者が吸ったハイライトがあるんですよ。よく平塚さんと喧嘩しましたね、この点では。単独か複数か、私は複数説をとったものですから。なぜかこの煙草の吸い殻は問題になりませんでしたね」
"伝説の刑事"といわれた平塚八兵衛は、最後まで単独犯説をとりつづけた。仮に複数犯だった場合、3億円もの大金が盗まれたのに情報がどこからも漏れないのはおかしい。他にも様々な状況証拠から、平塚は単独犯説を曲げず、1975年の時効成立を迎えた。 ●現場取材は5000件以上、数々の事件をレポートしてきたレポーターの所太郎さん は事件から40年を機に、事件関係者の話を再度聞きに行ったという。その時、ある関係者に
●「下手に話すと殺される」
と、真剣な声で言われたという。
●事件に動員された捜査員のべ17万人。捜査対象になった人間のべ11万人。捜査費用およそ10億円。事件から48年。所太郎さんは、事件を振り返り、こう話す。
●「我々が3億円事件と思って見ている構図と、本当の3億円事件は違う構図があるんじゃないか。我々が知っている3億円事件は、作られた3億円事件なんじゃないか――」。
_____________________________________________
ライブドアニュース 『クロコーチ』で再注目!「三億円事件」の7つの謎 2013年11月17日 7時0分 女性自身 http://news.livedoor.com/article/detail/8259588/全文 長瀬智也(35)主演のドラマ『クロコーチ』で再注目されている「三億円事件」。事件を44年間取材し続けてきたジャーナリストの近藤昭二さんと、『20世紀最大の謎 三億円事件』の担当編集者・欠端大林さんの2人に、いまも好奇心をくすぐられる“7つの謎”について、解説してもらった。 【1 モンタージュ写真の謎】 三億円事件といえば、すぐに連想されるのが、白いヘルメットをかぶった白バイ警官のモンタージュ写真。だが……。 ●「じつは事件前に事故死している実在の男性の写真に、加工をほどこしたものなんです。警察は走査線上にあがったのが少年だったため、苦肉の策として少年に似た男性の写真を使用したようですが、なぜそんな常識はずれなことをしたのか?」(近藤さん) 【2 自殺した少年の謎】 事件発生直後から、警察にマークされていた19歳の少年がいる。ところが事件発生から5日後、この少年は青酸カリを飲んで自殺する。 「父親が白バイ隊員であったこと、仲間が発煙筒をダイナマイトに見せかけスーパーでレジを襲うという、三億円事件と酷似した事件を起こしていること、少年が仲間に『東芝や日立の現金輸送車を狙う』と話していたことなど、疑わしい点がいくつかありました」(近藤さん) 【3 伝説の捜査員の謎】 捜査が進展せず、事件発生から4カ月ほどして特捜本部に投入されたのが、故・平塚八兵衛さんだ。帝銀事件、下山事件などを手がけ、吉展ちゃん事件では犯人に自供させて「落としの八兵衛」といわれた名刑事だ。 「事件前に銀行に送られた脅迫状の切手から採取された血液型が、19歳の少年のものとは異なり、複数犯でなければ成立しません。八兵衛氏は単独犯説を裏付ける決定打がないのに、こだわり続けたため、少年をシロとしました。なぜこれほどまでに固執したのか、謎です」(近藤さん) 【4 遺留品の謎】 「当時は思い込みによる強引な取調べから、科学捜査へ移り変わる過渡期。また証拠品の扱いもぞんざいで、犯人のものと思われるハンチング帽も、複数の刑事がかぶってしまった。そのため、内側に残っていただろう汗から、血液型を特定できなかったそうです」(欠端さん) 【5 現金輸送ルートの謎】 盗まれた3億円は東芝府中工場のボーナスであったため、半年に一度のチャンス。なぜ犯人は輸送日と、そのルートを知っていたのか。 「それが東芝の内部犯行説にもつながったと聞きます。また銀行に送られた脅迫状には、運転手のことを『ウンテンシャ』と警察で使用される用語を使っていたり、白バイが現金輸送車を止めるときの左手の仕草が、本物の警察官と似ていたため、警察内部犯行説もあったようです」(欠端さん) 【6 最後の容疑者の謎】 「少年の周辺にいたある男性は、事件翌年に喫茶店を開店したり、その後高級外車を買い換えたり、不動産会社を設立して年間数千万円を動かしていました。時効ギリギリに別件逮捕され『最後の男』といわれましたが、警察は『金の出どころも解明され、シロと断定せざるをえない』と発表しました」(近藤さん) 【7 消えた3億円の謎】 「3億円を墓場に隠すのではと、7年間、関東一円の墓地を捜し歩いた刑事もいましたが、現金は見つかっていません。盗まれた500円札のナンバーに該当する紙幣を『持っている』というたれ込み情報もありますが、現物を見たことはありません」(近藤さん)
|