投稿者 asahi.com/0224 日時 2001 年 2 月 25 日 00:24:05:
JCO事故めぐり原子力安全委と原水禁など初の公開討論
茨城県東海村のウラン加工施設「ジェー・シー・オー(JCO)」東海事業所で1999年9月に起きた臨界事故をめぐって24日、国の原子力安全委員会(松浦祥次郎委員長)と、原発に慎重な原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが初めて公開で討論した。主張は平行線だったが、開催は双方とも評価し、今後も続けていくという。
原水禁や、反原発団体の原子力資料情報室でつくる「JCO臨界事故総合評価会議」(代表・古川路明四日市大学教授)が、横浜市で開かれた原子力安全委員会の公開討論に参加する形で行われた。評価会議は事故原因の独自の調査報告書を昨年まとめた際、安全委の報告書の問題点を指摘するため、討論を申し入れていた。
評価会議は、安全委の報告書が事故後3カ月で出されたことについて「拙速。ウラン投入量など基本的な数値すら、厳密に解明されていない」と指摘。施設の安全審査や、審査内容の公開も不十分とした。安全委は「再発防止に早急に生かすための調査だった。短時間で十分批判にたえるものができた」と説明したが、評価会議は「国は事故原因を企業側の責任に集約したが、規制当局のあり方こそまず議論されるべきだった」などと指摘した。(22:11)