投稿者 どろぼうをつかまえたことをもって「逮捕監禁」の警察と裁判所 by宮崎学氏 日時 2001 年 2 月 11 日 13:14:44:
判事の妻捜査ヒミツ漏洩事件と九州の裁判の実態
http://www.zorro-me.com/2001-2/010209.htm
宮崎学である。
ナニワのビーグルがようがんばってるが、中坊のあの話の全体の構図は相当
なやつでもようわからんみたいやなあ。 たとえば「中坊が女作った」とかい
うほうがアホには受けるんやろけど、そんなことは事実をつかんだとしてもわ
しは書かない。わしもっとおるし(^^)はるかに大事な問題だが、それだけムズ
カシイわ。
わしのところに来たメールで、事の本質がわかってたやつはただ一人、関西
の不動産屋だけやった。そいつは「三井建設でっか?どんな会社かしってます
んやろ?」いいよったな。スルドイでえ。
あのチャート図描いたやつも優秀だが「要するにサギ未遂事件ですね」ちゅ
うておわってしもたな。しやから、世の不動産屋以外には難しすぎるんかな
あ、とビーグル隊がなやんでおるが、べつにかまへんからそのまま捜査をつづ
けるようにいうたある。
話が読めた唯一のその不動産屋は「感動しました。カンパしまっせ」ゆうて
たから、世の不動産屋であれがわかるやつは、どんどんカンパしなさい。土地
でも、空きビルでも、喜んで受け取るから。
もちろん、弁護士だけ腐敗堕落してるわけがないんであって、司法の腐敗の
同様のケースが、このほど明らかになった。福岡地検・次席検事の山下永寿
と、女房の不始末をおしえてもろてもみけそうとしとった古川龍一判事のケー
スや。
まさか、というんでマスコミは大騒ぎしてるが、あこでおこなわれている裁判
の実態をしってたら誰もおどろかんよ。
もともとあの地検、地裁ちゅうのはむちゃくちゃな裁判をやるところだっ
た。
このあいだ九州でやった「関西突破塾」に来たやつは、最後まで溝下さんと
一緒につきおうてくれた上高さんゆうおっちゃんをおぼえておるだろう。あの
人はあそこの一種の名物男で、畑中純氏の「まんだら屋の良太」にもヤクザ役
で登場しとる。
で、この上高さんが、あるとき泥棒を捕まえた。自分のものを盗まれたんを
捕まえたわけや。そしたら、ここの警察と地検は、「泥棒をつかまえた」で表
彰したか?しない。
かわりに、上高氏がどろぼうをつかまえたことをもって「逮捕監禁」、カネ
返せ、と泥棒にゆうたことをもって「脅迫」として起訴した。その泥棒は自衛
官やった。
ここまででもびっくりするけど、裁判所は捕まえた上高氏に有罪判決をくだ
した。
全部ホンマの話である。
わしだけやったら信用せえへんかもしれんよって、ミステリー作家の西村健
氏からきたメールを紹介しておく。
西村氏は、実は東大の経済学部を卒業して、いま、KSDで大騒ぎしとる労
働省に上級職で入省したけど、「こんな腐ったとこみたことない」と2,3年
でやめて作家になった人物である。
前略
今回の上高裁判控訴審の判決を受け、声明文に連署をいただいた方その他に下
記の要 領で連絡をしておきましたので、ご報告します。
取り急ぎ用件までで失礼いたします。
西村 拝
この1月25日、福岡高裁における上高裁判の判決が出されましたので報告し
ます 。
結論を先にご報告すると、控訴棄却につき上高氏2年6ヵ月の実刑(要するに
地裁の 判決まま)です。
とは言え高裁における裁判の模様は、小倉地裁におけるそれとはかなり様相
を異にし たものでした。
小倉北署における取り調べのいい加減さ、地裁における証拠取扱のずさ ん
さに、高裁判事側も不審を抱いているのがありありだったのです。
現に弁護側も「よもやここまでは受け入れられないだろう」と思いつつ“駄
目もと” で申し出てみた『“被害者”である自衛官−三村の証人喚問』をあ
っさりと受諾。
法廷 ではどちらが“被害者”か分からない程厳しい三村への証人尋問が、
裁判官自らによっ て延々と繰り広げられたのです。
しかも時間内では満足に聞き終えることができなかっ たらしく、再度の証
人喚問まで提案。当初想定されていた結審時期を延期してまで、三 村は二度
に亘る尋問(それもほとんど判事自身による)にさらされたのでした。
そして昨年末の12月25日、これまでずっと申請を続けながら却下され続けて
来た保釈 が突然認められ、上高氏は1年数ヵ月ぶりに外に出ることができた
のです。このような 展開を見ての今回の判決。我々も「もしやうまく行くの
では?」との期待を掛けてもい たのですが。
結果的には前述の通り…… 要するに裁判所側としては、「これが冤罪であ
ることは百も承知」であるけれども、 それでも「地裁がいったん下した判決
を逆転無罪にしてしまっては非が当局にあったこ とを認めてしまう」という
判断がなされたということでしょう。
そして何よりこの件が 無罪になれば全面的に悪いのは自衛隊と警察という
ことになってしまう。次第によって は国がヤクザに謝罪しなければならない
局面となるわけで、そのような事態だけは何と しても避けたい。要はそうい
うことなのでしょう。
今回奇しくも同じ福岡で露見した事件に露なように、身内の事件の場合は事
前に情報 を漏洩してまでコトを穏便に済ませようとする司直。それがいった
ん裁かれる側が一般 人−−ましてやヤクザになったとたん、その掌を返すよ
うな対応と来たらあまりの落差 に言葉を失ってしまう程です。
現在弁護側は一縷の望みをかけて上告の手続き中であり、その間上高氏は保
釈中の身 −−外にいられることだけが救いです。しかし上告が却下され、あ
るいは判決が翻らず 、刑が確定すれば−−拘留期間を差し引いても−−まだ
1年近くを塀の中に戻って過ご さなければなりません。
とにかく司法の腐敗ぶりがこれ程あからさまになった希有なケースとして、
これから も同事件の動向は見守り続けたいと思います。また新たな動きがあ
りました時にはご報 告させていただきますので。
今回は取り急ぎ裁判結果の報告までで失礼致します。
わかったか。
ヤクザは倍、公務員は半分、上級公務員は執行猶予、というのが同じ「罪」
に対するこの国の裁判所の判決、つまり法の運用だ。大学でならう近代法、で
はないのだよ、すでに。これは「身分法」ちゅうんや。
今回の、次席検事と、判事のア
ホかあちゃんの例外的な話、として決着をつ
けるのだろうがそうではない。警察官の処分が、発表するようになったら「激
増した」と新聞にでとるが、実態はあんなもんやない。
これは、「儲かりさえすれば国家のいいなりになる弁護士」を大量に職を
あたえて製造した中坊一派の堕落に対をなす現象である。なお、上高氏の問題
に深く興味をしめした某大新聞の女性記者は、あっというまに左遷されてまい
よった。
RCCの詐欺未遂事件の本質ちうのは、あのRCCという存在を、権力の問題とし
てかんがえうるか、どうかということである。あれは国家のなかの国家、従業
員に弁護士がなってしもた、「不動産屋版CIA 」なんや。不動産屋業界にとっ
ては「エネミー・オブ・アメリカ」ゆう映画にでてきた国家安全局やったか、
ああいうモノスゴイ存在になっているのだが、みなNHK、朝日新聞、読売新聞
などが作った「中坊神話」で覆い隠されている。結局それで日本の地価があが
らないから、ヒイヒイゆうとるのは民間企業やし、倒産しよるから不良債権は
また増えるわな。
しかし、この結論はビーグルたちの追求に待って、これ以上は今は言わない
でおく。びっくりするような話が続々とでてきておってまとめるのに苦労しと
るがな。
毎日新聞 2月9日 金 朝刊
言うとくけどこのような現状に、だからというて悲観したり嘆いたりする必
要は全然ない。
戦う意志と能力をもった人間にとっては逆におもろいチャンスがいっぱいあ
るちゅうこっちゃ。あちこちでわしにいじめられたゆう権力がおるが、なに2
億円もそっともってきたらいつでも手をひいたるがな。心配せんでええ。しん
どいおもたらやってられんで。これがオモロイとおもいたかったら、おまえさ
んらも戦ってみてはじめてわかる世界があるでえ。
さて、この権力を相手に楽しむ、ちゅうのんは、ウエストバンク砂川がその
あたりをわかってきたようでやっておるな。組員はみならえるやつはやり方も
ふくめてしっかり、みならうように。問題は勝つか負けるか、ではなくその前
に戦う意志があるんか、ないか、である。
2月9日 宮崎 学