投稿者 asahi.com/0209 日時 2001 年 2 月 09 日 17:43:15:
戦場の「主役」ロボットに 英国防省30年後の戦争予測
人々は食糧や水を求めて殺し合う。英国など先進国で
は戦死者を出すことを世論が許さないため、かわりにロ
ボットが前線に。そもそも高齢化で若い兵士が集まらな
い――英国防省が、こんな「30年後の戦争」を予測した
報告書を公表した。
報告書は、2025年に人類の3分の2が水不足に苦し
むと予測。民族・宗教対立に加え、水や食糧をめぐる紛
争が増え、遺伝子技術を利用して農作物を破壊する攻
撃やテロの脅威も深刻化するとしている。
特に先進国では国際法の進展とメディアの影響力の
増大で、大勢の犠牲者を出したり、環境を破壊したりす
るような作戦はとりにくくなる。英国では高齢化で兵役に
適した年齢層が急減。温暖化に伴う海水面の上昇で、
軍用の港や空港は深刻な被害を受ける。
このため実際の戦場では生身の人間のかわりに、人
工知能を備えた兵器や小型の戦闘ロボットが主役にな
ると報告書は予測する。
30年後も米国が世界唯一の軍事超大国であることに
はかわりはなく、ロシアや中国、イスラエルによる武器輸
出の継続に懸念を示している。だが、米国が恐れるよう
なミサイル攻撃の脅威は、次第に解消されていくと楽観
している。(16:09)