投稿者 asahi.com/0127 日時 2001 年 1 月 27 日 14:44:14:
ブッシュ大統領、本土ミサイル防衛計画推進を強調
ブッシュ米大統領は26日、大統領選挙中に訴えた米
国の核兵器保有数の削減とミサイル防衛網構想の推進に
ついて「公約は守る」と述べ、本土ミサイル防衛(NM
D)計画を積極的に進める考えを示した。ラムズフェル
ド国防長官も同日記者会見し、NMD計画について「ブ
ッシュ大統領は配備する意向を明確にしている。NMD
は脅威にはならないことをロシアは理解すべきだ」と語
った。
大統領はホワイトハウスで記者団に「米国の核保有数
を減らすことは重要だ。核軍縮交渉にどう影響するかを
見極めたい」「米国は核問題について安全な世界を主導
する。攻守の両兵器の分野で我々は行動できる」と語っ
た。
ラムズフェルド長官は、ロシアとの間で論議になって
いる弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約の改正問題
に絡んで「ABMができた当時と違い、米国にとって現
在の脅威はソ連との相互核攻撃ではない。その条約のた
めに我が国の安全保障の攻守の能力を規制すべきではな
い」と述べた。
長官は同時に、北大西洋条約機構(NATO)の加盟
国との関係を重視する姿勢も強調。来週、就任後初めて
欧州を訪れることを明らかにした。訪問先のドイツでは
NMD計画を懸念する欧州諸国の代表らと意見交換す
る。(11:41)