投稿者 weeklypost.com/010126 日時 2001 年 1 月 16 日 12:39:49:
回答先: Re: <TWP特報・忠誠心なき外交 外務官僚たちの機密費私的流用> 投稿者 weeklypost.com/010126 日時 2001 年 1 月 16 日 12:36:03:
<TWP特報・忠誠心なき外交 外務官僚たちの機密費私的流用>
(3)機密費流用のシンジケート
外務省
は一連の
報道で慌
てて内部
調査に乗
り出した
ふりをし
ている
が、松尾
氏は今回
はじめて
流用疑惑
をもたれ
たわけではない。
すでに4年前、本誌は外務省幹部たちの機密費着服
疑惑を報じ、機密費の不透明な使われ方について4回
にわたって追及した。
当時、疑惑の中心人物だったのは外交政策局のエリ
ート課長S氏だ。S氏は≪外務省のドン≫と呼ばれる
斉藤邦彦元駐米大使(現・国際協力事業団=JICA
総裁)の事務次官時代に秘書官を務め、当時(93年
8月〜95年1月)、東京・向島の料亭や銀座の高級
クラブで豪遊を繰り返してわずか1年半あまりで斉藤
次官名で機密費2億円を私的に使っていた。
S氏の問題ではっきりしたのは、2億円はひとりで
使ったのではなく、省内にはS氏を中心とする斉藤元
次官側近のエリート課長グループがあり、彼らが使っ
た遊興費のツケ回しまでS氏が斉藤次官の威光で機密
費から精算してやっていたことだった。
本誌はそのいわば≪機密費流用シンジケート≫の人
脈をほぼ特定したが、その中に松尾氏もいたのであ
る。
松尾氏は≪シンジケート≫の中では唯一、ノンキャ
リア組だったが、斉藤氏の次官就任で要人外国訪問支
援室長に異例の抜擢を受けた。
松尾氏が都内の銀行に≪秘密口座≫を開設し、機密
費の流用と蓄財に本格的に手を染めていったのはまさ
にシンジケートのツケ回しが派手に行なわれていたさ
なかのことである。
ところが、外務省は本誌の指摘に対し、綱紀粛正を
はかるどころか、当時の原口幸市官房長を先頭に疑惑
隠蔽に走った。原口氏はS氏らの機密費流用に関する
会計書類の改ざんや証拠隠滅を指示し、省内に厳重な
箝口令を敷いた。
結局、S氏は原口官房長から口頭で形だけの厳重注
意を受けただけで処分はなされず、他のメンバーのツ
ケ回しも不問に付された。それどころか、原口氏は現
在、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の特命全権
公使へと出世し、S氏は韓国大使館の上級幹部、他の
メンバーも課長から公使や参事官へと順調に昇進して
いる。
同様に、渦中の松尾氏にも何の咎めもなく、その後
も機密費を扱う要人外国訪問支援室長に居座って蓄財
に励み、99年には九州・沖縄サミット準備事務局次
長へと栄転し、サミット準備の実務を取り仕切って
“ミスターサミット”と呼ばれたのである。
外務省が本誌報道でS氏らの流用疑惑を十分に承知
しながら、それでもなお疑惑の当事者だった松尾氏を
異動もさせず、就任以来6年間も機密費を扱う要人外
国訪問支援室長に留任させたことは理解できない。そ
れこそ、松尾氏の機密費流用が省ぐるみであったこと
の証明ではないのか。それを今さら省内調査とは白々
しい。