投稿者 1/13 yomiuri 日時 2001 年 1 月 13 日 11:15:27:
日米安保解消へ、社民党が「土井ドクトリン」
【海南島(中国南部)12日=相原清】中国訪問中の社民党の土井党首
は十二日、海南省三亜市内のホテルで同行記者団と懇談し、北東アジアの
安定を目的とした多国間協議の枠組みをつくることを前提に、将来的に日
米安全保障条約の解消を目指すことなどを柱とした新外交・安保政策「土
井ドクトリン」(仮称)をまとめたことを明らかにした。今月中にも常任
幹事会で決定し、土井党首が発表する。
新政策には、〈1〉自衛隊は段階的に縮小し、災害救助隊などに再編す
る〈2〉国連平和維持活動(PKO)に関しては自衛隊とは別組織を創設
し、積極的に参加する――などの方針も盛り込む。
社民党は村山政権当時の九四年、従来の路線を転換し、「日米安保条約
堅持」「自衛隊合憲」との方針を打ち出した。しかし、党内には、地方組
織を中心に、「十分な党内議論がないまま基本政策を転換した」との不満
がくすぶっていた。また、夏の参院選で「平和を重視する党」をアピール
するためにも、政策を見直すことにしたものだ。
当初案では、自衛隊について、「限りなく違憲に近い」との表現を盛り
込んでいたが、「政策転換以降の活動を否定することになりかねない」と
して、違憲論には触れないことにした。
北東アジアの紛争予防の協議の枠組みとしては、日本や韓国、北朝鮮、
米国、ロシアなど八か国による「北東アジア総合安全保障機構」創設を提
唱している。
(1月13日03:23)