投稿者 MIROKU 日時 2001 年 1 月 07 日 14:10:44:
はっきり言ってしまうと、この軍配は芸人・綾小路鶴太郎に上がる。
綾小路鶴太郎なる人物、本職はスナック経営だそうだが、
芸名からして片岡鶴太郎にソックリ、それで売っているのだろう。
だが片岡鶴太郎ほどいかがわしくもなく、ダンディに見える。
いささか芸人には見えないが(笑)。
その綾小路鶴太郎の「スプーン曲げ(ねじ曲げ)芸」がなかなか面白い。
完全にユリ・ゲラーを食っている。
ユリ・ゲラーのような下手さもなく、さりげなく演って見せる。
スプーンを曲げ、それをねじ曲げ、またそれを元に戻し、
さらにはフォークのとんがった先もクニャリと。それもまた元通りに。
その手つきの鮮やかさ、さりげなさ、ほとんど自由自在といってよい。
Mr.マリックの場合、ネタを仕込ませたスプーンを使うこともあるが、
最近は、スプーンを曲げる演技の前段階で力まかせにスプーンを曲げるという、
まあ何のことはない綾小路鶴太郎と五十歩百歩なのだが(笑)
しかし綾小路鶴太郎の場合、彼がスゴいところは、
「超能力」とも「マジック」ともいっさい言わない、そこに味がある。
もっとも彼の場合、「握力」「筋力」「テコの応用」だが(笑)。
しかし、その鍛練の行き届いた「職人技」に驚かれよ。
これが本当の「ハンドパワー」(苦笑)。
さすがのユリ・ゲラーも彼の芸をビデオで見て、「私の後継者だ」とか何とか、
まるでタジタジのご様子だったが、ダテにキャリアを積んではいない。
すかさず自家用のスプーン両面にサインを入れ、「これを曲げてみろ」と。
「スプーン曲げ芸」を「超能力」と騙ってきただけのことはあるな(笑)。
そこはそれ、芸人・綾小路鶴太郎も負けていない。難なくそれを曲げて見せた。
ユリ・ゲラーほどのオーバーなジェスチャーもなく、顔色ひとつ変えない。
「曲げて当たり前ですよ、こんなの」といった風情がニクいところだ。
できれば、そのビデオをユリ・ゲラーに見せたときの顔色が見たいものである。
そろそろ、ユリ・ゲラーもMr.マリックもエスパー清田も、
「スプーン曲げ芸」は廃業した方が身のためかも?
指圧のココロは出来心、押せばお金の泉湧く...