ゴースト・バスター、バカ一代記(別冊宝島334『トンデモさんの大逆襲!』)

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投稿者 SP' 日時 2001 年 5 月 08 日 08:23:28:

回答先: カルト無政府主義!(別冊宝島334『トンデモさんの大逆襲!』) 投稿者 SP' 日時 2001 年 3 月 07 日 16:10:40:

ダウジング(水脈占い)は技術である──。
茶の間のゴースト・バスターが語る、
超常現象とマジックの因果論的自叙伝!

談▼堤裕司(日本ダウザー協会会長) 文▼福本博文(フリーライター)


 ダウジングとは、振り子や柳の枝など、さまざまな機具・物を使って行う水脈占いの一種である。日本ではあまり馴染みがないが、欧米では地下の水脈探しのほかに、鉱脈や石油のありかを探し当てるためにダウザーの力が求められてきた。ベトナム戦争のときには、地雷や弾薬集積所、軍事施設の位置を突き止める際に、ダウザーが活躍したと言われている。しかし、水源が豊富な日本では、ダウジングのような技術が一般化することはなく、オカルトとみなされることが多い。
 一九八四年に日本ダウザー協会を設立した堤裕司は、一時期、頻繁にテレビ出演していた。テレビにおける彼の役割は、幽霊が出没する場所を特定し、幽霊を退治していくという“ゴースト・バスターズ”である。最盛期には日本ダウザー協会の会員は三百人以上にのぼったが、当時、堤の本業はダウザーではなかった。昼間は、東進スクールという進学塾の脳力開発研究所で脳波測定器の開発に携わっていたのだ。八九年から九〇年にかけてのことである。
「受験生向けの脳波測定器をつくっていたんです。研究員は、所長と主任研究員の私と二人だけでした。社長が趣味でつくった部署だから、気楽な職場でしたね。所長自身が気功師なんですよ。タイムカードがなく、出社も自由。私は、いつもジーパン姿でネクタイなんかしたことがなかった。研究という名目でどこへ行ってもいいんです。遊んでいても、いろいろとネタは拾えますからね。研究所の近くに社宅用に借りていた2LDKのマンションがあって、そこを日本ダウザー協会の本部にしていたんですよ。電気、ガス、水道代は会社持ちで、給料はまるまる使えた。研究所の所長にはテレビ出演のことを話していたけど、所長は社長に伝えていなかったんですよ」

  八時間十五万円のレクチャー

(削除依頼により削除しようとおもったが、引用だけ残すことにする)
(削除依頼はこんなの: はじめまして。私、別冊宝島編集部の**と申します。『トンデモさんの大逆
襲!』という特集号を担当した編集者でもあります。
 貴BBSに転載された下記小誌の記事ですが、関係者からクレームが出まし
た。編集部内にも転載の許可をお出しした記録がございません。削除してくださ
い。)

 

  アブナイ人物のレッテル

 堤は、ベルトから折り畳み式のナイフを取り出した。刃渡り四、五センチのナイフだが、これが目的不明の凶器所持という軽犯罪法に問われたのである。彼は、背中まで伸ばした髪を三つ編みに結わき、オーバーオールのジーンズを履いている。凶器所持に加えて、風変わりな出で立ちが警官の眼を刺激したにちがいない。
(削除依頼により削除しようとおもったが、引用だけ残すことにする)

 

  五百円の波動測定器

 堤はダウジングのセミナーで収入を得てきたといっても、あくまでも趣味の延長にすぎない。彼は少年時代から機械いじりが好きで、電気をいっさい使わずに病気の診断や治療、害虫の駆除に信じられないほどの効果を持つと言われるラジオニクス装置の製作、販売を手がけている。彼の仕事場は、長期出張をくり返す船員の友人が借りているアパートの一室にあって、旋盤やドリルといった工具が所狭しと置かれている。
(削除依頼により削除しようとおもったが、引用だけ残すことにする)

 

  UFOの刻印

 堤は六二年に福岡県で生まれ、山口県宇部市で育った。彼が超常現象に興味を持ったきっかけは、小学五年生のときに、兄とともにUFOを目撃したことである。以後、超能力や幽霊など不思議な現象に魅せられていく。
「ある夏の夜に、裏の田んぼに誰かが子犬を捨てにきたらしく、鳴いていてうるさかったので、兄貴と一緒に見にいったんです。玄関を出たら、家の前の屋根の上方に、満月の半分か四分の一ほどのオレンジ色の楕円形をした大きな物体が、木の葉運動というか、ジグザグにゆっくりと動いていたんです。向かい側の屋根の向こうに消えるまで、三十秒くらい見ていました。怖くなって、すぐに家に戻ったんです。親に話したら、それは人魂だろうと言われたけど、そのときは恐怖心しかなかったですね」
(削除依頼により削除しようとおもったが、引用だけ残すことにする)

 

  “若返りの箱”のヒミツ

「親から夜逃げをすると言われたとき 、なんだか無性にわくわくしましたね。みんなが寝静まった夜中にこっそりと起きて、台風の前の日みたいな感じだったんです。高三の夏休みに入るちょっと前でした。で、高校はもちろん中退です。住民票がなかったので就職することもできずに、夜逃げしたあとはずっとアルバイトをやっていたんですよ。近くに日活の映画館があって、映写助手っていうのを募集してましてね。実は、日活のロマンポルノをずっと観てなきゃならない仕事だったんです。フィルムが途中で切れると客が騒ぎ出すから、一、二分でつながなきゃならない。ホモの映画があったりしたけど、しっかりと観てないと怒られるわけです(笑)」
(削除依頼により削除しようとおもったが、引用だけ残すことにする)

 

  我が子に施す遠隔治療

 現在の主な仕事は、ラジオニクスなど機械の製作だが、今後も続けていくつもりはないという。最近、“波動”が流行りはじめ、ラジオニクスは波動測定器と同じ原理であることが分かったので、興味が失せてしまったのである。一時期は、自己啓発セミナーに熱中し、カウンセリングの学校にも通った。堤は、興味の赴くままに行動しているが、世の中で注目されはじめると、途端に興味を失う。今は、ハワイ島の“ナフカ”というシャーマニズムに眼をつけている。
(削除依頼により削除しようとおもったが、引用だけ残すことにする)

 

  トリックの偉大さ

 堤はミステリーが好きだが、フィクションとしてのミステリーには関心がない。“建前としてのノンフィクション”に強くひかれるという。
「空からお金が降ってきたり、オシッコが降ってきた事件があるんですよ(笑)。こういう事件は、たまらなく面白い。現代の科学では、答えの出しようがないですからね。空から魚やカエルが降ってきたという結構有名な事件があるけど、実際に写真が残っていたりするんです。竜巻が原因と言われてるけど、調べてみるとカエルの体長が二、三センチしかない。竜巻は小さなカエルしか拾わなくて、カエルと同じ大きさの石は無視するのか。どうもカエルだけを選んでいるふしがあるんです。ネッシーの子どもが生まれたという記事を見たときは、喜んで写真を切り抜きましたね。手品的な演出というか、人を楽しませるニュースは好きですね。ただ、ああいう記事をマジに受け取っちゃう人が多いのは、問題だと思うけど(笑)」
(削除依頼により削除しようとおもったが、引用だけ残すことにする)

 

 堤は、超常現象よりも人間が編み出したトリックを尊重しているように思える。手品を芸術とみなす彼は、マスメディアで際物扱いされていた時期、エンターテイナーに徹しようと胸の中で誓っていたにちがいない。視聴者を騙してこそ、一流の手品師なのだから。




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