投稿者 99.08.03 産経より 日時 2000 年 12 月 13 日 18:59:28:
回答先: DoD News Briefing 投稿者 べーこん 日時 2000 年 12 月 13 日 18:35:31:
■中国、ミサイル試射 初の移動式ICBM
欧州・北米も射程
【北京2日=山本秀也】新華社電によると、中国は二日、「東風31
号」(DF−31、射程八千キロ)とみられる新型の長距離弾道ミサイル
の発射実験に成功した。同型ミサイルの開発が確認された場合、中国
が、欧州のほぼ全域と北米の一部をも射程内に収める、移動式では初
めての大陸間弾道ミサイル(ICBM)を獲得したことになり、中国の
核戦略は大きく前進することになる。
この時期の新型ミサイルの開発公表は、十月に迫った建国五十周年
に向けて軍事技術を誇示する目的のほか、台湾問題などを念頭に米国
をけん制する効果も狙ったものとみられる。
新華社電は、新型ミサイルの型式などは公表せず、試射が国内で行
われたことだけを伝えた。中国外務省は同日、「中国の必要な国防力
の開発は国家の主権と領土を守るもので、いかなる国にも脅威となる
ものではない」と論評した。
二日の試射は、中国中央部付近から西部の新疆ウイグル自治区内の
目標に向けて行われたもようだ。試射はロケット・モーターの性能確
認に重点が置かれた可能性が指摘される。
中国の戦略ミサイル部門では、新型ICBMとして「東風31号」
と、より射程の長い「東風41号」(DF−41、射程一万二千キロ)を
開発中とされていた。
北京の軍事筋は「東風31号」の開発が最近終了したとの情報を得て
いたという。同ミサイルが中国本土東端から発射された場合、米アラ
スカ、ハワイ両州のほか、米本土西岸付近までを射程に収められる。
欧州のほぼ全域とロシア、インドの全土も射程内に入る。
開発中のミサイルはいずれも、固形燃料を使用して旧ソ連から調達
した台車に搭載される、初の移動式ICBMとして注目を集めてい
た。弾頭は小型軽量化が図られ、三個程度の小型核兵器を同時に打ち
上げる多弾頭化技術が採用された可能性も指摘される。
中国の対米スパイ疑惑を指摘した米下院特別委員会報告書(コックス
報告書)は、米側から不正入手された小型弾頭技術が利用されるケース
として、次期ICBM「東風31号」を、具体的に指摘していた。