投稿者 記事転載 日時 2000 年 12 月 12 日 01:14:44:
大腸がんポリープ
腸内細菌3種が関与 東薬大が検出に成功
東京薬科大学薬学部病原微生物学教室の笹津備規教授らは、大腸がんと大腸ポリープの発症に脳内細菌3種がそれぞれ関与していることを突き止めた。胃がんの原因菌としてヘリコバクターピロリ菌の関与が報告されているが、大腸がん・ポリープと細菌との関係を明らかにしたのは世界で初めて。どれもお茶などに含まれる渋み成分のタンニンを分解する腸内細菌で、大腸がん・ポリープ患者から検出した。タンニンを分解してできた物質が活性酸素を発生させ、デオキシリボ核酸(DNA)が損傷し、がんが発生するとみられている。今回の研究成果は、大腸がんの発生を未然に防ぐ薬剤の開発に大きく貢献しそうだ。
発症防止薬の開発期待
笹津教授らは欧米で感染性心内膜炎の原因菌として知られている「ストレプトコッカス・ボビス」が大腸がん患者から多く検出していることに着目。97年から東京医科大学八王子医療センター消化器内科の白鳥秦正講師の協力を得て、実際に大腸がん(21人)や大腸ポリープ(27人)を発症している患者と健常者(28人)の糞便を用いた研究をスタートした。
ストレプトコッカス・ボビスはタンニンを分解する酵素の「タンナーゼ」を活性化させる能力を持つことが明らかになっている。そこでタンナーゼ活性菌の特定を進めたところ、3種類の細菌を検出することに成功した。
大腸がんではストレプトコッカス・ボビスと新たに「スタフィロコッカス・ルドゥネンシス」が、健常者と大腸ポリープからは「ラクトバチルス・プランタルム」のみがそれぞれ特定できた。
タンナーゼ活性菌は77人中17人から検出、大腸がんでは22人中5人、大腸ポリープ
では27人中4人だった。タンナーゼ活性は大腸がんだけから検出したスタフィロコッカス・ルドゥネンシスが、ラクトバチルス・プランタルムより強く、タンナーゼ活性の強さが大腸がんと関係あることが分かった。
今回の研究成果については製薬会社のエーザイが特許を1件出願した。今後は多くの患者を対象に研究を進めると同時に、細菌のゲノム(全遺伝情報)構造を解明していく考えだ。
笹津教授は「タンニンなどポリフェノール類の分解産物が多ければ多いほどDNAが傷つく。ポリフェノール自体は問題ないが、それを分解する細菌が大腸がんの発生に関与している可能性が濃厚になった」と話している。
[日刊工業新聞11/29]
★あれ?「ポリフェノールは、か・ら・だ・に・いい!!」(お昼の民放カルト番組)じゃあなかったか?○か×かはっきりしてよ、そこのお嬢さん!
ポリフェノール取りすぎて大腸癌になった人、お集まりのお嬢さん方の中にいる?
い・な・い・で・しょ?だったら気にするコトないよ。どんどーんポリフェノール食べよう!赤ワインにチョコレート!ごはんにたっぷりかけて、ほら、ポリフェノール。
菌こわい?そしたら抗生物質があるっ!!ブタさん、ウシさん、ニワトリさんの餌にまざっている、あ・れ。ごはんに一緒にふりかけて召し上がってごらんなさい。菌がいなくなって、きっと大腸癌にならないから。おいしいよ。(注:よいこは真似してはいけません。)
タバコなどの発癌関連物質と同じように、全員が同じ量を摂取したら全員が大腸癌になるのではありませんね。癌が出来かけても、そのまま癌化が進みにくい人もいます。
しかし、遺伝子の働きに特に弱い部分があるとか常在菌のせいで癌が発生しやすい体質の人たちは、一定割合で確実に存在します。
日常生活では避けにくい、こういう一般的な原因物質や原因菌ということだと、高齢者というだけでも危険性は増すでしょう。
現状をよくは知らないのですが、「ポリフェノール錠剤」をボリボリ食って事足れり、のつもりでいる偏食症の若いのは、発癌リスクが増えるかもね。