投稿者 しぜん 日時 2000 年 11 月 13 日 02:48:20:
11/11 15:29 共: ケータイ、体に悪い? 電磁波が子どもに影響説も
共同通信ニュース速報
持っていない人の方が珍しがられるようになった携帯電話。そこ
からは電磁波が出ています。「ケータイ、体に悪くないですか?」
まず、電磁波に詳しいジャーナリスト天笠啓祐さんを訪ねました
。「人体実験ができないため、悪影響があるかどうか、まだはっき
りしていない」と前置きしてから「子どもへの健康被害はクロの可
能性がある」と言います。
今年五月、英国の研究グループが携帯電話について、人体に悪影
響を及ぼすかどうかは分からなかったものの「子どもは使用を控え
るように」という勧告を出しました。
電磁波が細胞分裂やホルモン分泌に何らかの形で関係し、子ども
は影響を受けやすいのではないか。これが天笠さんの意見です。
電磁波に詳しい京都大の荻野晃也教授にも聞いてみました。
「弱い電波を長時間吸収した場合などの影響は分からないが、長
時間利用すると携帯電話から出る電波は脳に吸収され、脳が暖めら
れてしまう」
スウェーデンでは昨年、携帯電話を使っている耳と同じ側に脳腫
瘍(しゅよう)ができやすい傾向がある、との報告があったそうで
す。
わずかな電磁波による脳の活性化が、最近目立つ睡眠障害や子ど
もの異常行動の引き金になる。さらに精子異常にも影響しているの
ではと心配する声が海外で増えている、と荻野教授は教えてくれま
した。
携帯電話会社の言い分はどうでしょうか。大手のNTTドコモ取
締役、酒匂一成さんは「携帯電話はすべて世界保健機関(WHO)
が人体に影響を与えない基準として認めた範囲内で作られている。
電波が人間の遺伝子にまで影響を与えることはないというのが医師
の共通した理解」と主張します。
今後は「電磁波についてはまだ分かっていないことが多い。電話
会社としてはあらゆる研究に協力していきたい」ということです。
ドコモによると、頭に受ける電磁波を少なくするにはアンテナ部
分を頭から離すこと。イヤホンを使えば簡単にできます。基地局が
多い都市部の方が、電波が届きにくい場所より電波は弱いそうです
。
国の対応も探りました。郵政省電波環境課の矢島潔課長補佐の話
では、携帯電話の使用と脳腫瘍の発生の関連について、年内にも調
査を始める予定で準備中。病院の医師や患者に協力してもらう聞き
取り方式になります。
これはWHOの「国際がん研究機関」との連携により、十四カ国
が同時に進める初めての取り組みです。
ただ、調査結果が出るまでには早くても二年かかります。
(了)
[2000-11-11-15:29]