投稿者 ほんのちょっと詳しい人 日時 2000 年 11 月 08 日 00:53:22:
回答先: Re: TOYOTAさん、これはどういう意味ですか? (論談より) 投稿者 与太丸 日時 2000 年 11 月 07 日 22:54:18:
かなり昔のことですが、レンチなどにはインチサイズとメートルサイズの2種類があり、(今でもありますけど)
大手の整備工場では揃えていましたが、バンパーのボルトのような小さなものでは、両用というか特に考えずに
使っていたのです。ですが馴れた整備士でないと、ナメたりするものですし、バンパーだと主にディーラーで
付け替えるものですから、傷をつけるケースが多々あるのです。そこで1980年代初め頃までは、小さなレンチでも
必ずインチサイズを使うように、という注意がゆきわたっていたのです。
TOYOTAのことはわかりませんが、恐らく指定銘柄のインチサイズレンチを推奨したのではないかと思います。
たぶん、このことを記憶している人が話しているのをまた聞きで憶測を重ねたのではないでしょうか。
現在では、工具の精度や質もよくなり、ボルト類の種類も簡素化され、その後はこういう注意や指導があるとは
聞いていませんが、常識的には輸出車にメートル単位のボルトが使われるケースが増えている筈ですので、一般店で
購入できる工具が使えます。でもエンジン周り、サスペンション、ブレーキ関係ではメーカーによって特殊な口径が
ありますのでご注意を。
と、そこまではいいんですが、クレーム隠しよりひどいケースがあることをばらして(笑)おきましょう。
設計ミスではないんですが、欠陥や発注した部品のロットによっては使ってはまずいというものが組み込まれたことが
判明しますと、本来は自らリコールをするというのが建て前なんですが、対象車がそう多くは無い場合だと
顧客に、(1)ディーラーから整備のお誘いをかけ、(無料サービス期間ですとか理由をつけるんですが)、車が
入ってきたらもちろん部品交換する(2)軽い不具合と告げて、対策部品と称して交換する、
(3)深夜にこっそり該当車を開けて部品交換する、などというようなことがままありました。
(3)の場合は泥棒まがいに車庫に侵入しなければなりませんので「特別な整備士」のチームの仕事でした。
これも一応10年以上前のことと聞きおいて下さい。