投稿者 酒鬼薔薇聖斗&てるくはのる 日時 2000 年 10 月 27 日 17:36:34:
「酒鬼薔薇聖斗」と「てるくはのる」の共通点
「酒鬼薔薇聖斗」と、「てるくはのる」とは、似ている点が多いといわれる。が、確かに類似点の多さも目立つものの、同時に似ていない点も、いろいろとあるように思われる。それについて、問題点を採り上げながら比較検討していきたいと思う。
まず、酒鬼薔薇聖斗事件と、てるくはのる事件の類似点は、巷間でいわれているように、次の点になるだろう。
双方とも表向きは、学校を攻撃目標にしている。
双方とも犯行現場が学校施設に関連している。
犯人よりも年下である児童を狙っている。
凶器にナイフと金槌のようなものが選ばれている点。
双方とも犯行声明を事件発生時に残している。
一応、上記のような類似性が考えられるが、その他、興味のない人には非常に瑣末なことに過ぎないと思われるかもしれないが、僕がひとつ気づいたことがある。それは、酒鬼薔薇聖斗事件の舞台となった中学校の門と、てるくはのる事件で犯人が逃走した小学校の裏門が、風景的に非常に似通っていたことである。
考えてみれば、もともと、呪術であれ一般の神社や仏閣であれ、祭壇というのは、左右対称のカタチをしている。。神社の鳥居などにみられるように、聖的な意味を持っている。校門はその意味で、大抵は祭壇と同じかたちをしているわけである。だから、そこに首を飾るということは、ひょっとして呪術的な意味を持っているのではないかつまり、酒鬼薔薇聖斗は、学校の校門を祭壇として位置づけたのではないか、このことがてるくはのるにもあてはまるのではないか。
さらに、もう一つ類似点を挙げれば、酒鬼薔薇聖斗事件とてるくはのる事件の起きた周囲の環境の類似性である。酒鬼薔薇聖斗事件では、新興住宅地で、周囲に自然が残り、物質文化と自然とが渾然となっている環境があった。てるくはのる事件でも、ほぼ似たような山が周囲にあり、自然が残っている。いわば郊外の風景の特徴といっていい。
さらに、もう一つ類似点をあげれば、今回の犯人にも土地鑑があるということである。つまり、現場と何らかの強い関係を持つ人間の犯行であると考えられる。
ということで、てるくはのる事件も、酒鬼薔薇聖斗事件のように、ある種の宗教的な意味合いがあったのではないか。「てるくはのる」というネーミングにおける感覚的なものにおいて、何となく酒鬼薔薇聖斗が産み出したといわれるバモイドオキ神と似通ったものがあるようにも思ったりする。
また、てるくはのるが小学校の裏門にこだわっていたという事実も気になる。当初、犯人は正門から入り、裏門から逃走したといわれていたが、その後の目撃証言で、裏門から入り裏門から出ていったのではないかといわれるようになっている。
無論、単純に逃走経路として、そのほうが目立ちにくかったとか、逃走しやすかったといったような理由もあるのだろう。が、考えてみれば、どうしたわけか、犯人は近隣の公園にさまざまな遺留品を残しているわけである。これは、あるいは発見されるということを、それほど警戒心を持っていなかったことの証左になるのではないかと思ったりする。
犯行声明の中にある「だから今は追わないでください。私を見つけないでください」という言葉は、自分が探される可能性が高いということを自分でも認識しているから出てきた言葉ではないかとも思われる。自殺者が、どこかで救いの手を求めているのに、「私を探さないで」と書くのに似ている。
こうしたことから、問題の小学校の裏門が、酒鬼薔薇聖斗事件の現場となった中学校の門と雰囲気的に似ているという事実が、相変わらず気になるのである。
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