投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 24 日 21:28:09:
【エルサレム24日=平野真一】
イスラエル軍スポークスマンのキトリ准将は二十四日、パレスチナ騒乱について軍首脳部が情勢分析を行った結果、短期間での収拾は困難で、かなり長期化するとの結論に達したことを明らかにした。
同日付の高級紙ハアレツによると、軍は「少なくとも一年間」を想定、すでに軍事予算の二十五億シェケル(約六百五十億円)追加、義務兵役期間の延長などを計画しているという。軍はまた、レバノン国境でも、イスラム原理主義組織ヒズボラなどが間もなく、対イスラエル攻撃が激化させると見ているという。
一方、バラク首相は同日、「非常事態挙国一致内閣」樹立をめぐる野党各党との折衝を続けた。首相は二十三日、最大野党リクードのシャロン党首から連立参加条件として突きつけられた、和平プロセス政策に対するリクードへの拒否権付与と八閣僚ポストの配分要求を拒否した。だが、同党首は二十四日、「最も重要なことは、和平プロセスに影響力を及ぼすことだ」と、あくまで和平推進停止を求める姿勢を強調した。
イスラエル軍は二十四日、ガザ地区での衝突を受けて前日閉鎖したガザ空港を再開させた。
(10月24日20:34)