投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 24 日 10:50:16:
イスラエル軍は23日、エルサレムの南に隣接するパレスチナ自治区ベイトジャラを、ほぼ完全包囲したと発表した。パレスチナ側がイスラエル人住宅地への銃撃拠点にしているとして前夜、ヘリコプターや戦車で攻撃を加えた町だ。市民保護の名の下に、同軍が攻撃をエスカレートさせる可能性も出てきた。
キリスト生誕の地とされるベツレヘムの西隣にあるベイトジャラは、イスラエルが占領したヨルダン川西岸に拡張したエルサレム南端の新興住宅地、ギロに接している。ここに数日前から、パレスチナ人が発砲を始めた。軍はベイトジャラ包囲の理由を、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハに属する「タンジーム」の戦闘員が、拠点にするのを防ぐためとしている。
イスラエル側は、22日夜の民家をも対象にした攻撃に、重大な警告を込めているようだ。最大紙イディオト・アハロノトの軍事専門記者によると、数度の「警告」でパレスチナ側に銃撃をやめさせる機会を与えた後、なお銃撃が続くなら、無関係のパレスチナ人に避難する猶予を与えたうえで猛攻を加える、という筋書きが考えられる。
無防備の市民が危険にさらされるのは、イスラエル国民にとって忍耐の限度を超える。軍は警告のための「控えめ」な攻撃が、大量の流血で国際非難を浴びないよう、住民を避難させるためにも必要だとの言い訳を必要とするようだ。
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