投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 20 日 00:14:30:
【ワシントン18日=土井達士】
クリントン米大統領夫妻にからむ疑惑を捜査しているレイ特別検察官が、ヒラリー大統領夫人がホワイトハウス旅行事務所の人事に介入したとされる「トラベル・ゲート」疑惑についてまとめた報告書が十八日公表され、「ヒラリー夫人が事実に反する証言をした」と結論づけていたことが明らかになった。
同検察官はすでに、同疑惑に関して訴追を見送ることを決めているが、報告書の内容は、ニューヨーク州上院選に出馬している夫人に不利な材料となりそうだ。
「トラベル・ゲート」は一九九三年に、ホワイトハウス旅行事務所の職員七人が解雇された際、ヒラリー夫人が不法に自らの影響力を行使したとされる疑惑。ヒラリー夫人はレイ検察官の前任者のスター検察官のスタッフらに対し、宣誓のうえで「人事に関与したことはない」と証言した。しかし、今回の報告書では関係者の証言などから「夫人は解雇に関与しており、宣誓証言は事実に反している」と断定した。
ただ、報告書は同時に、これらの事実を踏まえても「犯罪を構成するには証拠不十分」とし、訴追を見送っている。