投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 16 日 19:01:37:
2000.10.16 Web posted at: 2:07 PM JST (0507 GMT)ウガンダ・カンパラ(AP)
強い伝染力を持ち、感染者の9割が死に至るというエボラ出血熱が、アフリカ・ウガンダ共和国の北部で発生、これまでに少なくとも31人が死亡した。エボラ出血熱が報告されたのは、1997年のガボンでの流行以来、3年ぶりだ。
エボラ出血熱が発生しているのは、ウガンダの首都カンパラから北へ360キロの町、グール。世界保健機関(WHO)は14日、調査と現地当局への助言のため、専門家2人を派遣した。
現地からの情報によると、グールではこの2週間で合計51人がエボラ出血熱に感染し、少なくとも31人が死亡した。死亡者のうち3人は、最初に発症した患者の入院先で手当てにあたった看護実習生だという。
4日から14日で死亡
ウガンダでエボラ出血熱が発生したのはこれが初めて。ただし、エボラウイルスと同じ仲間のウイルスによって起きるマールブルグ病の症例は過去に報告されている。「エボラ」はコンゴにある川の名で、1976年、この川沿いにある数カ所の村で、最初の症例が確認された。
エボラ出血熱は、体液との接触によって感染し、今のところ治療方法がない。感染すると、激しい内臓出血や嘔吐、下痢などの症状を示し、やがて目、鼻、耳などからも出血して、4日から14日後には死に至る。
最近では、1997年にガボンでの発生が報告された。また、1995年には、コンゴ南西部のキクウィットで、245人が死亡する大流行があった。ウイルスの元々の出どころは解明されていない。患者が短期間のうちに死亡してしまうため、流行は数週間のうちに終息することが多い。
グールでは最近、コンゴの反政府勢力支援のために派兵され、現地でコンゴ人女性と結婚した兵士たちが、妻を伴って引き揚げてくるケースが増えていた。コンゴ国営のデイリー・ニューズ紙によると、最近、コンゴ人妻のひとりが原因不明の病気で死亡したことから、当局では、この死亡例とエボラ出血熱流行との関連を調べている。