投稿者 カラスミ 日時 2000 年 10 月 06 日 22:17:09:
神戸の時に比べれば大きな進歩があるように思います。
これからも本当の被災者の声が行政に伝えられれば少しづつ改善されていくでしょう。
ちなみに島原原発は「偶然」停止中だったそうです。
政府の地震予知も進歩しているようで何よりです。
警備関係の対処が早いのは半島に近い日本海側だからでしょうか?
鳥取県西部地震ドキュメント
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<13:30>
鳥取県西部を震源にマグニチュード7.3の地震発生。
鳥取県庁に片山善博知事を本部長とした災害対策本部を設置。同県の日野、日南、溝口の3町で9277戸が停電。
同県米子市の王子製紙米子工場は、地震を検知して自動的に操業を停止。再開のめどは立っていない。
松江市の松江赤十字病院では、玄関のガラスドアが割れた。屋上の貯水タンクもひびが入って水漏れ。
岡山県勝山町の富原小学校で、玄関上部の窓ガラスが割れた。清掃中の6年生男子の背中に落下し、軽いけが。避難中、5年生男子が階段で足を踏み外して転倒、足首をねんざ。
岡山市のクラレ岡山工場は安全確認のため、操業を一時停止した。合成繊維や樹脂の主力工場で、自家発電機を手動で止めた。
大阪市営地下鉄が一時、徐行運転。同市内ではマンションのエレベーター内に女性(27)が閉じ込められたが、約40分後に救出。
警察庁が警備局長を長とする災害警備本部を設置。4500人の広域緊急援助隊の待機を指示。国土庁も情報対策室を設置。
<13:31>
東海道・山陽新幹線の浜松―徳山間で運転見合わせ。JR在来線も京阪神地区と中国地方のほぼ全域で運転を取りやめた。関西の大手私鉄は阪急と南海、阪神が全線で運転を一時ストップ。
<13:34>
広島市安佐南区のパチンコ店から「店内にいた40歳の男性が落ちてきた蛍光灯で顔をけがした」と119番通報。
<13:35>
首相官邸別館の危機管理センターに官邸対策室を設置。森喜朗首相は緊急参集チーム会議で「幸いにして大きな被害の報告はないが、未確認地域もあるので、引き続き情報収集にあたり、しっかりフォローしてほしい」と指示。
防衛庁で陸上幕僚監部が関係スタッフを招集。陸上自衛隊の偵察機LR1が大阪府八尾市の八尾空港を離陸する。
広島県警が1600人体制の災害警備本部を設置。
<13:37>
警察庁が警視庁と大阪、福岡府県警の広域緊急援助隊に待機を指示。
<13:38>
陸上自衛隊第3師団(兵庫県伊丹市)が全隊員を非常呼集。
<13:41>
消防庁が非常災害対策本部を設置。
<13:45>
警察庁が中国管区警察局を通じ、岡山県警を除く4県の広域緊急援助隊に出動を指示。岡山県警の隊は同県内で活動。
米子自動車道が点検のため通行止め。
<13:50>
本州四国連絡橋公団が瀬戸大橋を通行止め。1時間40分後に解除された。
13:56
東海道新幹線の京都―浜松間で運転再開。
<13:58>
JR在来線は京阪神地区で全線運転再開。ほかの地方でも山陽線の一部などで徐々に運転再開。
<13:59>
鳥取県の防災ヘリ「とっとり」が県西部上空へ緊急出動。
<14:00>
鳥取県西伯町で開かれていた「介護保険推進全国サミット」が中止される。
関西大手私鉄が全線で運転再開。
<14:08>
鳥取県日野、日南両町の停電が回復。
<14:10>
広島市消防航空隊のヘリが緊急救助隊として鳥取に出動。
<14:20>
滋賀、京都、大阪、兵庫、鳥取、広島、山口、香川、愛媛の9府県警のヘリコプター9機が上空から被害状況を確認。
<14:26>
広島市中区の女性(93)が棚から落ちてきた置物で側頭部に切り傷を負った、と女性の家族から119番通報があった。
<14:29>
鳥取県知事が陸上自衛隊第8連隊(米子市)に災害派遣を要請。同連隊は被害状況を把握するため、偵察部隊を米子、境港両市に派遣。
<14:40>
森首相が片山善博・鳥取県知事に激励の電話。
14:42
東海道新幹線は東京―新大阪間の全線で運転を再開。
<14:50>
島根県の中海周辺の地域で液状化現象のため、道路が波打っているのが確認される。「数が多すぎて把握しきれていない」と同県警安来署。
<14:50>
エレベーター1800基を管理する日立ビルシステム岡山営業所は、エレベーター内に人が閉じこめられたケースなどの対応に追われた。「停止を知らせる信号が電話回線の混乱で伝わりにくく、全体状況は現段階でわからない」
<15:00>
防衛庁が災害対策会議を開く。
<15:00>
JR伯備線の生山―上菅間(鳥取県)で土砂崩れを確認。その後、伯備線、芸備線で次々と土砂崩れや落石が見つかる。
<15:05>
鳥取県の災害対策本部に「日野町濁谷の砂防工事現場で人が埋まった」「溝口町でも車が埋まっている」と報告が入る。テレビに日野郡内で土砂崩れのため寸断された道路やJR線が映し出された。
<15:10>
防衛庁で対策会議が始まる。虎島和夫長官が同庁幹部や陸海空各幕僚長らを前に「情報収集に努め、災害に積極的に対処するように」と述べる。
<15:15>
大阪管区気象台で横山博文・地震情報官が報道陣に最初の説明会。「阪神大震災以降、内陸部では最大の地震。震源地周辺は山陰の中では活動が多い地域だ。今後、震度6弱の余震が起きる可能性がある」と注意を呼びかける。
<15:26>
安藤忠夫・内閣危機管理監が首相官邸で記者会見。「震源地は山間部なので未確認地域は残っているが、大きな死傷者、事故の発生する見込みはないという見通しだ」
<15:26>
新幹線は東京―岡山間で運転を再開。
<15:30>
中国電力(広島市)が、鳥取県など3県で停電していた約1万7000戸の復旧工事が、すべて終わったと発表。
<16:00>
中川官房長官が記者会見。「蓮実進・国土総括政務次官を現地に派遣するようにした」
<16:21>
島根県東部を震源とする余震が発生。鳥取県会見町では震度5弱。
<16:40>
松江市、震災第一体制から震災警戒体制 に切り替える。
<18:09>
山陽新幹線が新大阪―博多間の全線で運転を再開。(20:19)