投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 06 日 20:27:09:
地球から約千百五十光年離れたオリオン座の方向に、惑星とみられる質量を持つ天体十八個を発見した、と米国やスペインの共同観測チームが六日付の米科学誌サイエンスに発表した。
惑星は通常、地球が太陽の周囲を回っているように、恒星の周囲を回っている。ところが、今回発見した十八個は近くに恒星がなく、いずれも独立した天体だった。
発見した天体が惑星と確認されれば、恒星の周囲にできるガスの円盤の中から惑星が形成されるという従来の理論が見直しを迫られるという。
惑星らしい十八個の天体が見つかったのはオリオン座にあるシグマ・オリオン星団の内部。ハワイにある世界最大のケック望遠鏡などの観測で、赤く見える天体を確認した。
見つかった天体は誕生後五百万年程度とみられ、明るさから質量を計算したところ、木星の八―十五倍と分かった。宇宙には恒星と惑星の中間の質量を持つ褐色わい星と呼ばれる天体があるが、褐色わい星の質量は木星の十数倍―七十五倍。見つかった天体はこれより小さく、巨大な惑星とみなせるという。
従来の理論では褐色わい星より小さな天体は、恒星の周りのガスの中でしか形成されないとされていた。
見つかった巨大惑星は誕生後間もなくまだ温度が高いため光を放っているが、今後徐々に光は衰えていくという。観測チームは、宇宙には既に光を失った巨大惑星が満ちているかもしれないと推測している。