投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 13 日 18:31:37:
石油輸出国機構(OPEC)が総会で増産を決めた後も高止まりしている原油価格について、日本エネルギー経済研究所は13日、「一定期間、高騰を続けた後、次に急落するリスクもある」との報告書をまとめた。4月以降の相次ぐ増産で世界全体の石油供給は需要を上回っているためで、今後も不安定な価格変動を見込んでいる。
同研究所の国際動向分析グループの小山堅マネジャーがまとめた。
最近の高騰の原因として、(1)米国の暖房用燃料の在庫水準の低下(2)日量80万バレルの増産合意が市場の予想の範囲内だった点、などを挙げ、「原油先物市場での取引参加者の『市場心理』が今回の増産で大きく影響を受けるとは考えにくい」と、しばらく高騰を続ける可能性を指摘した。
一方で、世界の総供給は4―6月に日量200万バレル、7―9月も日量100万バレル近く消費を上回っている点を強調。「需給ファンダメンタルズ(基礎的条件)の改善」と「市場心理による価格高騰」という相反する現象が、急な価格変動の可能性を生み出しているといい、急落のリスクがあるとの見方を示した。
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