投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 05 日 01:42:34:
(CNN)
インド訪問中のプーチン・ロシア大統領は3日、インドのバジパイ首相と会談し、ロ印の戦略的な協調関係に関する共同宣言に署名、旧ソ連時代の緊密な同盟関係をロシアが引き継ぐ意思を示した。
プーチン大統領は、共同宣言の調印後、「長い歴史を持つ、ロシアとインドの伝統的な協力関係は、アジアにとどまらず、世界の安定にとって最も重要な要素だ」と述べた。
戦車や戦闘機の売却で合意
プーチン大統領はまた、ニューデリーのネルー大学で記念講演し、「インドが繁栄し、この地域での同盟国となることを願っている」として、インドを南アジアで戦略的なパートナーと位置付けていることを強調した。
また、プーチン大統領に随行したロシアの軍事担当者は同日、ロシア製戦車と戦闘機を売却することで、インド当局と正式に合意した。
カシミール紛争ではインドの立場を支持
プーチン大統領は4日には、インド国会で演説し、カシミール地方の領有をめぐるパキスタンとの紛争について、両国の直接対話を呼びかけたうえで、「実効支配線を尊重し、外国の干渉を排除すべき」と述べ、国際社会の仲介を求めるパキスタンの主張に否定的な見解を示した。
旧ソ連はインドの戦略的な位置を重視し、積極的な同盟関係を維持してきた。しかし、ソ連崩壊後、インドは西側諸国にスタンスを移し、ロシアとの関係は疎遠となっていた。インドがロシアとの同盟関係の再強化に乗り出した背景には、カシミール紛争で、戦略的に優位な立場を得る狙いもあるとみられる。