投稿者 先程のものです 日時 2000 年 10 月 03 日 16:57:54:
回答先: ハンバーガーでサバイバルは可能か?@tomoya.com 投稿者 匿名 日時 2000 年 10 月 03 日 16:51:50:
匿名と書きましたが、渦中のあの方ではありません。混乱させてすみませんm(_ _)m>All
気を取り直して表がずれたので再投稿です。すぐ前の私の投稿は削除して下さい>管理人様
October 29
●ハンバーガーでサバイバルは可能か?
出張が多くて更新もままならないWebmasterであるが、出張先でハンバーガー屋Mのお世話にな
ることもしばしばである。これは悪食で有名な某先生の影響だが、彼は出張中は朝も昼も夜も
ハンバーガー(@65円)であり、さらに夜には明日の朝の分まで買っておくという念の入れ方で
ある。にもかかわらず病気をしない所を見ると、Mのレシピに何か重大な秘密があるのかも
知れない。
いずれにせよ早朝から深夜まで空いていて全国均一の品質と価格が保証されているのは味的に
はともかくサイフ的には安心ではある。同じフランチャイズ店でも、調理が怪しい某ビール会
社系のレストランよりはよっぽど店員教育と管理がきちんとしている。M$や@ppleにもこのシス
テムを採用してもらえば、さぞかしバグが減ることだろう。
まず最初に調べておきたいことがあった。米国のバーガーは日本のものよりかなり大きな印象
があったがどうだろう。日本版栄養情報はかなり解りにくいところにあるが、米国版栄養情報
はすぐ見つかる。それによると日本のバーガーは100g(248Cal)だが米国のそれは113g(270Cal)
と若干大ぶりだが思ったほどの差はなく、栄養成分もほぼ同じであった。ただ日本で最大のも
のはビッグマックの221g(526Cal)だが、米国ではBig Xtra! Cheese NEWの490g(810Cal)であり
さすがに大きい。
米国では”ジャンクフード”とか”グリース”とか呼ばれる食い物であるが、過去大規模なM
バッシングがあったせいか、サラダを増やすなどの変更があり、また店頭に栄養価と注意(バ
ーガーだけでは栄養が不足しますよ)が掲げられるようになった。またスチロール樹脂製のト
レイも紙製になっている。
日本では栄養不足に対する注意を見かけないが、おそらく日本では一日中バーガーを食ってい
て栄養不良になっても訴えられないからだろう。また米国ではメニューにサラダ類があるが日
本では見かけない。これも日本人は一日中バーガーを食うことは無かろうという考えなのだろ
うが、某先生のような客がいないとも限らない。果たしてバーガー屋の製品だけでサバイバル
は可能であろうか。低成長化で出張費削減の時代であるが、食事を抜くと唯一の資本である体
が維持できない。そこでハンバーガー屋で最低限の予算で栄養を満たしつつバイバルを図
る最適解を考えみたい。
まず基本的な製品の栄養価はどうだろう。概算で大人(男、2000Cal)の厚生省による栄養必要
量と主な成分を比べてみる。ナイアシンと塩分は問題無いのでここでは取り上げない。
size Cal Prot. Fat CH Ca Fe VitA VitB1 VitB2 VitC
/serv Kcal g g g mg mg IU mg mg mg
-----------------------------------------------------------------------------------------------
必要 - 2000 70 50 390 650 12 1800 0.8 1.1 50
Burger 100 248 12.5 8.1 31.3 34 1.3 40 0.08 0.12 微量
Cheese 115 310 16.2 13.1 31.7 132 1.4 260 0.09 0.17 微量
Double 139 344 20.2 15.8 30.2 38 2.4 60 0.11 0.18 微量
orange 247 90 1.5 微量 21 18 微量 010 0.12 0.02 69
milk 227 138 6.6 7.9 10.2 227 0.2 250 0.07 0.34 微量
eggmac 137 303 19.7 12.9 27 164 1.6 520 0.23 0.32 14
sausage 158 434 22.8 26.1 26.9 183 2.2 490 0.28 0.4 微量
egg
Calorie 81 400 8.2 22.2 50 200 3.4 900 0.6 0.6 50
Mate
-----------------------------------------------------------------------------------------------
CH:炭水化物
もし標準のバーガー(65円@平日)8個で2000Calのカロリーを確保するとカルシウム、
鉄、VitA、VitB1、VitB2は不足し、VitCは全く補給されない。これがチーズバーガー(80円@
平日)6個だとかなり栄養は改善しカルシウムは満足するが、鉄は大幅に不足し、ビタミンA、
B1、B2も不足気味である。
もしチーズバーガー6個+ミルク1杯(227g)+オレンジジュース1杯(247g)とすると、
依然として鉄は大きく不足するが、VitA、VitB2がVitCは必要量を満足し、VitB1が必要量の90%
と、あと少しである。
そこでチーズバーガー一個を減らし、代わりに卵を含んだエッグマックマフィン1個+チー
ズバーガー5個+ミルク1杯+オレンジジュース1杯(お勧めセットA)ではどうだろう
か。これだと依然鉄分は必要量の73%に過ぎないが、Vit類は必要量を満たすことになる。実際
には朝の間はおトクな半額バーガーが無いので、半強制的にこの組み合わせになる。
さて問題の鉄分である。ソーセージエッグマフィン1個+ダブルバーガー4個+ミルク2
杯+オレンジジュース1杯(お勧めセットB)だと必要な栄養を全て満たすことになる。た
だしチーズバーガーが80円@平日であることを考えると、かなりバリュー感が後退してしま
う。ここでダブルバーガー1個をCalorie Mate(@200円)1個に代えると全ての栄養素が満足され
るが、食味とのマッチングに難点がある。
実際
にはハンバーガー屋の商売の都合で、上記の組み合わせは必ずしもバリューでは無い。栄
養情報を見れば解る通り、フィレオフィッシュ1個、チキンナゲット1個の栄養はそれぞれ
チーズバーガー一個に近い。従ってお勧めセットからチーズバーガーを1個減じて、変わり
に朝のフィレオフィッシュ付きのバリューセットに交換しても栄養的には大きな問題は無い。
ここでわざと触れなかったメニューがある。まずフライドポテトだが、カロリーに比して脂質
が多く野菜のクセにビタミンが少ない。従ってハラを減らした子供以外には勧められない。同
様にシェイクもカルシウムは高いがビタミンAや鉄分が皆無で脂質も低いところをから、骨太系
脱脂粉乳に虫歯のモトである糖分を加えたものと考えて良い。しかしこれらのカロリーはバー
ガー1個分に近いから、これもハラを減らした子供専用である。もちろん栄養ドリンク類もカフ
ェイン50mgでCPUを過剰クロックして寿命を削るだけだ。栄養不足を感じたら牛乳とオレンジジ
ュースを飲めば良いし、眠いならコーヒーを飲めば良いのである。
というわけで、確かにMだけでサバイバルは不可能で無い様である。もちろん牛乳とオレンジ
ジュースをコンビニで確保すれば、さらに豪華なオプション(アップルパイやポテトパイ)も
視野に入ってくる。ここでは重要な要素として繊維が算出されていないが、通常のMにはサラ
ダが無いので、ひたすらオレンジジュースを飲むしか無い。○○ファイバーとか言うドリンク
で補給される繊維は有効性がかなり疑問である。
最後に老婆心ながら、この手の店ではこちらで触れたように、必ず水も注文することを忘れ
てはならない。旅先で虫歯が痛み出したらそれこそ最悪である。もし言い出しにくい場合は”
持病の粉薬を飲むので水をくれ”、と言うのが良いかも知れない。
P.S.
当然ながらWebmasterは一日すべての食事をMで取ることを勧めるものではありません。あくま
でもサバイバルとしてお考えください。